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HiFi ROSE、高域と低域に別々に出力するプリメインアンプ「RA180」
2023年2月21日 10:05
トライオードは、韓国の新進ブランド・HiFi ROSEのプリメインアンプ「RA180」を3月に発売する。価格は132万円。
韓国CITECが手掛けるオーディオブランド。「メカニカルなデザインの中に、最新の技術とこだわりのオーディオノウハウが高いレベルで融合した最先端のプリメインアンプ」だという。
Class ADアンプを採用。クラスDアンプは、理論的には0%の歪み率と 100%の電力効率で完全なリニア出力を提供できるが、理論値に近づけるために、スイッチング動作には速い動作速度と高い精度が要求される。しかし、従来の製品はシリコンFETの限界でA級/AB級に比べてリニアリティが劣り、滑らかで自然な音を出すことができなかったという。
RA180では、この問題を解決するために、シリコンFETの代わりに新素材のGaN FET(ガリウムナイトライド FET)を使用。反応時間は従来の1/10以下と飛躍的に向上し、スイッチングの際の遅れがゼロに近づき、「ほぼ完全にリニアな出力を実現した。この直線性はこれまでのクラスDアンプの限界を超えており、アナログアンプのようなスムースで自然な音を生み出す」という。
安定した中低音域と低音域に特化したアンプモジュールと、滑らかな高音域とスーパーツイーター領域に特化したアンプモジュールの2つのモジュールで構成。 各アンプモジュールは200W(8Ω)で、チャンネルあたり最大400Wを出力できる。
2つの独立したモジュールをスピーカーの高域と低域に別々に接続してバイアンプ駆動すると、ドライバーユニットからの逆起電力の影響を排除するとともに、駆動力が大幅に向上するという。
BTLモードも可能で、2つの独立したモジュールを結合させ、400W×2chの大出力で「骨太かつバランスの取れたサウンドを生み出す」とのこと。
広い周波数特性10Hz~100kHzを確保。専用に開発された電源部には、第4世代 SiC FET(シリコンカーバイド FET)技術を使い、発熱が少なく高出力を実現したとする。
自社開発のパワーファクター回路を採用することで、急激な負荷変動の影響を受けにくい設計とした。
可変イコライザーPhono回路も搭載。MMとMCの切り替えを、リアパネルのスイッチで行なえる。調整機能として、中低音域のTURN OVER切り替えと、高音域のROLL OFF切り替えを備え、様々なレコード盤に対応できる。
定格出力は4Ω 200W×4ch(800W)、8Ω 200W×4ch (800W)、BTLでは400W×2ch(800W)。入力端子はRCA×3、XLR×1、Phono MM/MC。消費電力は800W。外形寸法は430×350×110mm(幅×奥行き×高さ)。重量は16.7kg。