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最新カッティングマシーンで高音質アナログレコード制作するサービス

カッティングマシーン

アナログレコード制作を行なうAltphonic Studioは、アナログレコードの工場プレス用の7インチ、12インチ用マスター盤を作成するカッティングマシーンを新規導入。このフルデジタル管理された次世代カッティングマシーンを用いて、マスターを作成するサービスを開始する。レコード会社やアーティスト向けで、価格は7インチが44,000円、12インチが88,000円。サービス提供開始日は3月15日。マスタリング費用は1曲9,900円。

マスター音源がデジタル中心の現代において、70年代や80年代の機械は、その音楽を余すこと無く表現するには性能が足りていない部分があるという。そこで、世界で最初の9台のうちの初号機という新しいカッティングマシーンを導入。デジタル音源を細かく分析し、その解析結果に基づいてレコードの溝を掘るという繊細な作業をデジタル管理することで、次世代のレコード制作が可能になるという。コンピューター解析により事前に音の完成をシミュレーションできるため、制作の時間短縮とコスト削減が可能になり、より多くの音楽のアナログレコード化につながるという。また、より広い周波数の収録が可能になったため、アナログレコードがこれまで苦手としていた高音や低音の収録も可能になったとする。

より詳しい開発背景などは、代表の山根アツシ氏にインタビューを実施した、藤本健のDigital Audio Laboratory 第974回を参照のこと。