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ヤマハ初の超弩級ヘッドフォンアンプ「HA-L7A」公開

超弩級ヘッドフォンアンプ「HA-L7A」

フジヤエービック主催、「春のヘッドフォン祭2023」が東京・中野サンプラザで29日に開催。ヤマハのブースにおいて、初公開の超弩級ヘッドフォンアンプ「HA-L7A」が公開された。

ヤマハ初の本格的なヘッドフォンアンプで、発売日や価格は未定だが、既発売の同社ハイエンドヘッドフォン「YH-5000SE」(49万5,000円)と組み合わせて使うような価格帯の製品になる見込み。ただし、YH-5000SE専用ではなく、他のヘッドフォンでも使用できる。

右がハイエンドヘッドフォン「YH-5000SE」

最大の特徴は筐体デザインで、L字型のような形状になっている。一見するとセパレート筐体のように見えるが、一体型の製品になっており、2つの丸い突起が見えるのが電源、手前側がアンプ部分となる。

2つの突起は、ヘッドフォンのパワーアンプ用に電源を供給するトロイダルトランス。この電源部分は上層にあり、下層にはスイッチング電源を搭載。こちらはシステム用の電源を供給。パワーアンプ部と分ける事で、音のクオリティを高めている。

2つの突起部分に、ヘッドフォンのパワーアンプ用に電源を供給するトロイダルトランスが搭載されている

ヘッドフォンアンプとしての出力は1,000mW + 1,000mW(32Ω 1%)と非常に強力。DACチップも搭載し、ESS 9038PROを採用。USB DACとして動作し、PCM 384kHz/32bit、DSD 11.2MHzまでのネイティブ再生が可能。同軸デジタル入力、光デジタル入力も備えている。

さらに、RCAとXLRのプリ/ラインアウトも装備。また、詳細は未定だが、AVアンプなどで採用しているシネマDSP技術をこのアンプにも投入し、そうした補正を活用して新しいヘッドフォンの楽しみ方ができる製品にもなる予定だという。

内部基板

ヘッドフォン出力は標準フォーン、4.4mmのバランス、XLRバランスを各1系統装備する。重量は5.3kg。

背面端子部