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ソニー、テレビの低音強化にも使える大音量・音圧スピーカー
2023年5月9日 10:03
ソニーは、ワイヤレススピーカーの新モデルとして、体育館程度の広さでも十分な音量・音圧で利用できる「SRS-XV800」を、5月19日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は8万円前後。カラーはブラックのみ。
発売中の大型ワイヤレススピーカー「SRS-XP500」の上位モデルで、学校の体育館程度の広さでダンスレッスンやセミナーなどを行なう際に最適という。また家庭でも使える機能として、カラオケに便利なマイク入力端子、迫力ある低音とともにテレビでミュージックビデオを楽しめる「TV Sound Booster」機能も搭載した。
170×170mmのウーファーを2基搭載。どちらも矩形の振動板を採用した「X-Balanced Speaker Unit」で、歪みの少ないクリアな音質を実現。S字型のバスレフ構造で低音を増強させ、量感のある低音を楽しめる。
ツイーターを、フロントだけでなくリアにも搭載した「オムニディレクショナルサウンド」を採用しており、スピーカーの後ろにいてもパワフルなサウンドを楽しめる。フロント側のツイーターは約60mm径で3基、リア側のツイーターは約40mm径で2基。フロント側ツイーターは、縦置き/横置きの設置状況にあわせて、3基のうち2基が駆動する。
入力はBluetoothのほか、USB、光デジタル、アナログオーディオ入力を装備。さらにXP500のユーザーにはマイクと接続してカラオケを楽しんでいる人もいるといい、XV800ではマイク端子、マイク/ギター端子を各1基搭載。「カラオケのデュエットも楽しめる」という。カラオケ用機能としてキーコントロール・エコーボタンも備えた。Bluetoothの対応コーデックはSBC、AAC、LDAC。
新機能として、TVを迫力ある低音で楽しめる「TV Sound Booster」を利用できる。低域から高域までバランスよく再生するサウンドバーとは違い、TV Sound Boosterでは、テレビの音に加えて、XV800から重低音と高域を再生して、迫力あるサウンドを楽しめる。
具体的にはXV800のウーファーから低音を再生し、リアツイーターから壁や天井に高音を反射させることで、より広い音場を実現する。同機能の利用には、テレビとXV800を光ケーブル(製品にも付属)で接続する必要があり、Bluetooth接続時は機能しない。
バッテリー内蔵で、連続再生時間は約25時間。本体底部には移動時に便利なキャリーホイールを備える。縦置き時はIPX4、横置き時はIPX2の防滴仕様。
ライティング機能も備えており、音楽に合わせて光るライティングを楽しむことも可能。アプリ「Fiestable」を使って、光り方を自分好みに設定することもできる。本体上部にはタッチパネルや、スマートフォンなどを置けるスリットなどを備える。
ステレオペアや、最大100台まで繋げられるパーティーコネクトにも対応する。外形寸法は約317×375×720mm(幅×奥行き×高さ)、重さは約18.5kg。電源コード、光ケーブルが付属する。
TV Sound Boosterを体験してみた
「TV Sound Booster」を使ってMVを試聴してみると、ボーカルやメロディラインなどはテレビのスピーカーから流れ、低音だけがXV800側から再生される。テレビ内蔵スピーカーでは、どうしても低音が薄くなってしまうが、XV800と組み合わせることで「ズンッ、ズンッ」と身体の芯に響く低音を味わえる。また低音以外の音はテレビから流れているので、映像と音の定位のズレもなく、自然に映像を楽しめた。
XV800単体で音楽なども聴いてみると、スピーカー自体の音圧は、XP500と比べても最大ボリューム時で体感2倍以上はありそうな大音量。リア側にもツイーターが搭載されたことで、スピーカーの背後にいてもボーカルがはっきり聴こえてくる。マイク入力時も、XP500と比べると、声がこもっておらず、明瞭で聴き取りやすくなっていた。