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ソニー重低音特化「ULT POWER SOUND」スピーカー。カラオケもできる

「ULT FIELD 1」(手前)と「ULT FIELD 7」(奥)

ソニーは、重低音に特化した新シリーズ「ULT POWER SOUND(“アルト”パワーサウンド)」を展開。その第1弾製品として、コンパクトなBluetoothスピーカー「ULT FIELD 1」を4月26日に、アウトドアで大人数でも楽しめる「ULT FIELD 7」を5月24日に発売する。いずれも価格はオープンプライス、店頭予想価格はULT FIELD 1が20,000円前後、ULT FIELD 7が66,000円前後。

「ULT FIELD 1」は4色展開

カラーバリエーションはULT FIELD 1がブラック、オフホワイト、フォレストグレー、オレンジ。ULT FIELD 7はブラックのみ。

4月12日に海外発表された重低音特化の新シリーズに属する製品。海外ではBluetoothスピーカーは全3モデルが発表されているが、このうち2モデルが国内発売される。

同じく新シリーズに属するワイヤレスヘッドフォン「ULT WEAR」については、別記事で紹介している。

ボタンひとつで低域やパワー感を強化できる「ULTボタン」を備える。画像は「ULT FIELD 7」

ULT FIELD1とULT FIELD 2の最大の特徴は、ボタンひとつで低域やパワー感を強化できる「ULTボタン」を搭載していること。ULT FIELD 1の場合はオン/オフの2段階、ULT FIELD 7ではULT1/ULT2/オフの3段階でモードを変更できる。

なお、これら2モデルの登場にあわせ、ソニー独自技術「Line-Shape Diffuser」を採用していたBluetoothスピーカー「SRS-XE200」と、本体上部にハンドルを備えていた「SRS-XG500」は生産完了となる。

ULT FIELD 1

「ULT FIELD 1」(オレンジ)

ウーファーとツイーターを独立して搭載する2ウェイ仕様で、ウーファーユニットは約83×42mm、ツイーターユニットは直径約16mm。低域を増強するデュアルパッシブラジエーターも備える。BluetoothコーデックはSBCとAACをサポート。

縦置きもできる
持ち手にもなり、引っ掛けられるマルチウェイストラップ付き

本体は丸みを帯びた角筒状のデザインで、縦置き、横置きのどちらにも対応する。さまざまな場所に引っ掛けられ、持ち手にもなるマルチウェイストラップも備える。

上述のULTボタンのほか、本体には再生・停止、音量、電源ボタンも搭載。ULT POWER SOUNDをオンにすると「低域とパワー感を強化できる」とのこと。

筐体はIP67の防水・防塵に加え、錆に強い防錆仕様のため、お風呂やビーチでも使用できる。ショックプルーフで落下時の衝撃にも強く設計されている。

背面の充電ポートはキャップ付き

バッテリー持続時間は、ULT POWER SOUND ON時で約12時間。ハンズフリー通話やアプリ「Music Center」を利用できるほか、複数台をペアリングした再生もできる。

外形寸法は約206×76×77mm(幅×奥行き×高さ)、重さは約650g。

本体に「ULTボタン」や再生・停止、音量調整ボタンなどを備える

ULT FIELD 7

「ULT FIELD 7」
ドライバー構成

約114×114mmのウーファーと、直径約46mmのツイーターをそれぞれ2基ずつ搭載。ウーファーは本体サイズはそのままに、振動板の面積を拡大させたソニー独自の「X-Balanced Speaker Unit」を採用した。ツイーターは生産完了となったXG500比で振動板口径が1.8倍となっており、より広帯域を再生できる。円筒状の本体の両端にはパッシブラジエーターも搭載。

縦置きしたところ

本体は円筒状デザインで、縦置き・横置きができるマルチレイアイウトデザインを採用する。XG500で本体上部に備えられていたハンドルは、両端ハンドル仕様となり、縦持ち、横持ちの両方に対応し、利便性を高めている。

筐体の両端にはライティング機構も備え、再生している音楽にあわせて点灯する。このライティング機構も構造見直しにより、明るさが増したとのこと。

本体にULTボタンや再生・停止、音量調整用のボタンを搭載。サウンドモードはULT1で深い低域を強調、ULT2でパワー感のある重低音を再生する。

背面にマイク/ギター入力などを備える

本体背面には、音楽再生/給電可能なUSBポートやオーディオ入力に加え、マイク/ギター入力も装備。マイク入力時に使えるキーコントロールやマイクエコー機能も備えるため、カラオケも楽しめる。

ライティング機能を装備

BluetoothコーデックはSBCとAAC、LDACをサポートする。こちらもIP67の防水防塵と防錆仕様。バッテリー持続時間は約30時間。アプリ「Music Center」とスマホ・タブレットから音楽にあわせてDJエフェクトをかけたり、ライトの色を変更できる「Fiestable」に対応する。

外形寸法は約512×222×225mm、重さは約6.3kg。

音を聴いてみた

短時間ながら、両モデルとも音を聴いてみた。どちらもULTモードをON/ULT1にすると、「ズン!」と筐体サイズ以上に感じられる重量感ある低音が味わえる。ULT FIELD 7にのみ搭載されるULT 2では、音圧が1段階上がり、身体の芯に響きそうな重低音を楽しめる。それでいて、ボーカルなど中高域がこもったりせず、ボーカルをクリアに聴き取れるのが印象的だった。

ただ、どちらもULTモードをオフにすると、音圧が下がり、低域の迫力も抑えられるせいか、中高域とのバランス感が崩れて、全体的に音が上ずっているような印象を受けた。音の迫力や全体のバランス感を考えると、個人的にはULTオン/ULT 1を常用したいと思うサウンドだった。

「ULT FIELD 7」は男性が片手で持ち運べるサイズ感