DS Audio、第三世代振動系の新フラッグシップ光カートリッジ

DS Master3 光カートリッジ

DS Audioは、フラッグシップモデルである「DS Master1光カートリッジ」の後継モデル「DS Master3 光カートリッジ」を6月1日に発売する。価格は88万円。「DS Master3 イコライザー」も198万円で発売する。

第三世代振動系を搭載した新たなフラッグシップ光カートリッジ。DS Master3発売開始に伴い、DS Master1は製造中止となる。また、DS Master1やDS-W3からDS Master3へのアップグレードプログラムも用意する。

光電型のカートリッジ。内部のLED及びPD(フォトディテクター)を左右のチャンネル各々独立に設置することで光学系の位置を最適化。カートリッジの出力が従来の40mVから70mVと増加。ノイズ量が変わらないまま出力が大きく増加したことでカートリッジのSN比が大きく向上したという。

左右独立LEDになったことで光学系の位置が最適化され、遮光板のサイズが大幅に小さくなった。また、純度99.9%の無垢ベリリウムの遮光板に変更したことで、50%以上の軽量化となる7.9gを実現。質量が低いという光カートリッジのメリットを最大限に高めたという。

角柱ダイヤモンドカンチレバーにマイクロリッジ針の組み合わせ、カートリッジベース部を一体加工することで剛性を高め、1.6倍太い線で配線することでインピーダンスを低減。

チャンネルセパレーションは27dB以上(1KHz)。カンチホルダーはステンレス。針圧は2.0～2.2g(適正2.1g)。

DS Master3 イコライザー

DS Master3イコライザーは、トランスを3台搭載。回路はL、Rchが完全に独立したデュアルモノラル回路設計になっている。電源部の強化により、より深い豊かな低域を実現。さらに、バランス、アンバランス出力を備え、低域のカットオフ周波数を6種類から選択できるようになっている。

定格出力電圧は500mV(1KHz)、出力インピーダンスは120Ω。入力端子はRCA。出力端子はRCA×3、XLR×3(2番HOT)。音楽信号が流れる部分のインピーダンスを可能な限り低くするため、抵抗一つ一つの足を手作業で直接撚り合わせ、かつプリント基板の上にも裏打ち配線を加えて製造している。

外形寸法は45.2×48.4×15.3cm(幅×奥行き×高さ)で、重量は23kg。