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ビデオシースルー対応「Meta Quest 3」今秋発売。Quest 2値下げ
2023年6月1日 23:47
6月1日(アメリカ太平洋時間)、Metaは公式ブログを更新し、新しいハードウエアである「Meta Quest 3」を発表した。価格は499ドルからで、国内では7万4,800円から。発売時期は今秋で、9月27日からの開発者会議「Meta Connect」で詳細を公開予定。
MetaはVR用のHMDを複数発売しているが、Meta Quest 3はメインストリーム機種の第三世代。過去のモデルとの互換性を持っており、Quest 2・Quest Pro向けに提供されたソフトも動く。Quest 3でQuest 2/Quest Proのアプリを動かした場合、画質が向上する。
同日はMeta Quest向けのゲームタイトルを公開する「Meta Quest Gaming Showcase」を発表後(日本時間6月2日 午前2時から)配信を予定している。
Meta Quest 3の特徴は、サイズ変更・パフォーマンス向上・カラーシースルー対応の3点。
パンケーキレンズを採用してQuest 2に比べ40%薄くなり、付け心地は向上する。
カラーによるビデオシースルーを使った「Mixed Reality」は昨年秋に発売された「Meta Quest Pro」に搭載されているが、Quest Proはハイエンド製品であり、価格が高い(2023年5月現在で15万9,500円から)という欠点がある。
しかしQuest 3はメインストリームに向けた製品として、初めてビデオシースルー専用のカメラを搭載、Quest 2と比較して10倍以上の画素数のパススルーを実現する。
プロセッサーにはQualcommと共同開発した次世代チップセットを採用。GPUパワーはQuest 2に対して2倍以上になるという。このチップセットについての詳細は今年後半に公表予定。
コントローラーについては、新設計の「Touch Plusコントローラー」に変更。トラッキング用のリングがなくなり、かなりシンプルになる。ただし、Quest Proで採用したセルフトラッキング方式の「Meta Quest Touch Proコントローラー」とは別のもの。Meta Quest Touch Proコントローラーも別売され、Quest 3で使うことで、より精度の高い操作が可能になる。
Quest 2/Proは併売、2は値下げ。ソフト改善で性能を向上へ
なお、Quest 3発売後も、Quest2・Quest Proの販売は継続する。
Quest 2は6月4日より価格を下げ、128GBモデルが4万7,300円、256GBモデルが5万3,900円となる。
さらに、今後のソフトウエアアップデートで、Quest 2とQuest Proの大幅な性能アップが行なわれる。
Metaは「Meta Quest 2とMeta Quest ProのCPUのパフォーマンスが最大26%向上し、GPUのスピードがQuest 2で最大19%、Quest Proで最大11%向上する予定」としており、以下のような「性能アップ後に関する説明」の動画も公開している。