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AK初ディスクリートDAC、アンプ切替可能「A&futura SE300」6月17日発売

A&futura SE300

アユートは、Astell&KernのDAPプレミアムライン「A&futura」シリーズの新世代モデルで、AK初となる完全ディスクリートの「R-2R DAC」を搭載した「A&futura SE300」の発売日を6月17日に決定。価格も決まり、直販価格は329,980円。ケースは直販17,980円。

A&futura SE300

「The Future of Analog Sound」をスローガンに、「アイデンティティを受け継ぎ、全く新しい技術実装でサウンドの幅を広げた」というA&futuraシリーズ4番目のモデル。

アナログの音をより高度に再現するために、設計段階で初めてDAC部とアンプ部の融合を目指し、一般的に使用されているDelta-Sigma DACではなく、R-2R DACを搭載。48組(23×R、25×2R)96個の誤差0.01%の超精密抵抗器を1つ1つ厳選して検査、選別、配置し、「真のHi-Fi 24bitデコードを実現する完全ディスクリート構成の24bit R-2R DACの技術を確立させた」という。

0.01%抵抗の誤差範囲の温度変化による影響を最小限に抑えるために、超高精度のTCR10仕様(10ppm/度 抵抗器の低温係数)となっている。

アンプ部は、歪みの少ない自然なサウンドを生み出すA級アンプと、ダイナミックなサウンドを高効率で再生するAB級アンプを切り替え可能な、Class-A/AB Dualアンプモードを初めて搭載。

Class-A/AB Dualアンプモード

独自のアンプ設計で、高出力時のノイズ低減を効果的に向上させるフラッグシップラインで採用された新世代アンプ技術も搭載。電流処理能力が向上したことによりノーマルゲインとハイゲインの2段階ゲインコントロールを搭載し、さらなる高出力化も実現した。

さらに、初の自社開発となるFPGA(Field Programmable Gate Array)を搭載。市販の一般的な半導体チップセットを使わず、自社開発FPGAを用いて最適化した設計により、デジタル信号をアルゴリズムでR-2R DACに中継。

これによりハードウェアとプログラムに合わせて緻密に設計された最も理想的なOS(オーバーサンプリング)/NOS(ノンオーバーサンプリング)モードに対応。OSモードでは、部分的なデジタル処理により原信号の帯域を拡大し、細部まで鮮明でクリアなサウンドを実現し、NOSモードでは、デジタル処理を一切行なわないピュアな原音を再生し、「R-2R DAC自身がデコードした真の無加工の音を楽しめる」とのこと。

OS(オーバーサンプリング)/NOS(ノンオーバーサンプリング)モードも切り替えられる

デュアルバンドWi-Fiへの対応や、ビジュアルや操作性を向上させた最新のUI/UXの採用なども特徴。

出力端子は3.5mmアンバランス(光出力兼用)と、2.5mm/4.4mmバランス出力を搭載。再生対応データはPCM 384KHz/32bit、DSD 256までネイティブ再生できる。

A&futura SE300 Caseは、プレーヤー全体を包み込むフルガードタイプ。本体をしっかりと保護すると同時に、デザイン性と美しさを兼ね備えているという。ベジタブルタンニングレザーを採用し、使い込むほどに艶が出るという。カラーはBlack/Blue。

A&futura SE300 Case