ニュース

qdc注目のハイコスパイヤフォン「SUPERIOR」、AK新DAPや超弩級「AURA」も

qdcのSUPERIOR

e☆イヤホンによるポータブルオーディオ展示試聴イベント「ポタフェス2023夏 秋葉原」が、ベルサール秋葉原で開幕した。会期は7月8日、9日の2日間で、入場無料。事前登録も不要なフリー入退場。ここではAstell&Kernやqdcの新製品を多数展示するアユートブースをレポートする。

qdc

qdcのブースでは、2つの新イヤフォンが注目を集めている。

1つは、qdc初となる10mm径シングルフルレンジダイナミックドライバー搭載の「SUPERIOR」で、7月22日の発売を前にサウンドを体験可能。価格は14,300円と、qdcとしては価格を抑えつつ、音質や質感を高めているのが特徴だ。カラーはPiano Black、Vermilion Red。このイヤフォン向けのバランス接続用ケーブル「SUPERIOR Cable 4.4」も5,500円で発売する。

SUPERIORのVermilion Red

ユニットの振動板には、真空成膜技術を使用した複合膜を採用。ドライバー部には独自の同軸デュアル磁気回路とデュアルキャビティ構造を投入。振動板駆動用磁気回路をドライバーの内外にそれぞれ使用することで、磁束密度を高め、トランジェントに優れた駆動を実現。内部の空気圧を段階的に最適化する二層キャビティー構造で、歪みを抑えている。

もう1つの注目が、7月14日発売のユニバーサルタイプで、日本限定300台の「WHITE TIGER」。価格は198,000円。

WHITE TIGER

qdcが2022年寅年に発売した人気イヤフォン「TIGER」をベースに、コンセプトを変えて設計/チューニングしたリミテッドモデル。TIGERは、バランスドアーマチュア(BA)ドライバー×6基と、EST×2基の4ウェイ、片側8ドライバー構成で、サウンドステージの広さや、ブランド初のチタンメタルシェル採用が話題となった。

WHITE TIGERは、ユニット構成はTIGERをベースとしているが、「音の強弱と音の定位に焦点を当てたチューニングで、TIGERとは異なるトーンに仕上げた」という。モニターイヤフォン「Studioシリーズ」のエッセンスも加え、メタルノズルを採用している。

Astell&Kern

Astell&Kernブースの注目は、発売されたばかりの新DAP「A&futura SE300」。

A&futura SE300

A&futuraシリーズらしく、新たな技術を多く盛り込んでいるのが特徴。一般的に使用されているDelta-Sigma DACではなく、R-2R DACを搭載。誤差0.01%、48組(23×R、25×2R)、計96個もの超精密抵抗器を1つ1つ厳選して検査・選別・配置して作り上げている。

アンプ部にもこだわり、歪みの少ない自然なサウンドを生み出すというA級アンプと、ダイナミックなサウンドを高効率で再生するAB級アンプを両方搭載。ユーザーが切り替えできる。

信号処理部分には、初の自社開発となるFPGA(Field Programmable Gate Array)を搭載。市販の半導体チップセットを使わず、自社開発FPGAを使い、最適化した設計により処理したデジタル信号をR-2R DACに中継する。設定の違いで音の変化を楽しめるDAPでもあり、会場でその変化を体験できる。

AURA

イヤフォンの注目は、AKとドイツのハイエンドIEMブランド・Vision Earsとのコラボイヤフォン「AURA」。全世界650台の限定生産。直販予想価格は699,980円前後というハイエンドモデル。

2基の8mm径アルミニウム・マグネシウム合金ダイナミックドライバーを向かい合わせに配置した独自のアイソバリック構成を採用。さらに、8基のBAドライバー、BAスーパーツイーターを搭載し、特殊回路による5ウェイクロスオーバーでまとめた、ハイブリッドの11ドライバー構成となる。

AZLAの新イヤーピースも

今後発売予定の未発表製品も登場。AZLAのイヤーピースで、フォームタイプ。

以前もイベントで参考出品していたものだが、素材を変更し、つぶして耳中に入れた後で、よりゆっくりと元の形状に戻るようになった。今後、形状もさらに進化させ、製品化する予定とのこと。

AURAのフォームタイプ新イヤーピースも