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日本初のMatter対応スマートリモコン「Nature Remo nano」。3980円
2023年7月4日 12:35
Natureは、スマートホームの新規格「Matter」に対応するスマートリモコン「Nature Remo nano」を7月4日正午よりAmazonにて発売する。価格は3,980円。日本企業が発売したMatter対応デバイスは初(7月3日現在)。
赤外線センサーとWi-Fiを備え、赤外線リモコンを使うテレビやアンプなども音声操作や、外出先からスマホアプリでの操作が可能になるデバイス。セットアップ時のみ使用するBluetoothも備えている。
Nature Remo nanoでは、従来機に搭載されていた照度/温度センサーを、オートメーションのトリガーの中で利用頻度が最も高い「音声での操作」などの機能を残し、小型化したエントリーモデル。Nature Remoシリーズの使い勝手はそのままに、Matterに対応しながら低価格を実現したとしている。
Matterは、Connectivity Standards Alliance(CSA)が策定したスマートホームの世界標準規格。Matterに対応した異なるメーカーの製品やプラットフォーム間の相互運用が可能になり、セットアップや製品同士の連携が簡単になる。
日本のメーカーではNature Remo nanoが初の対応デバイスとなるが、Nature代表取締役の塩出晴海氏は「国内でもすでに海外製のMatter対応デバイスが販売開始されているため、2、3年後には日本メーカーの対応デバイスも登場し、店頭で普通に見かける規格になるのではないか」と予想を述べた。
Nature Remo nanoは、赤外線リモコン対応家電と連携できるため、ネット接続できない従来の家電をMatterデバイスに連携できる世界初のブリッジデバイスになる。なお、ブリッジとして動作させるためには、Nature Remo nanoをインターネット接続する必要がある。
Nature Remo nanoには、センサーを備えていないが、Matterに対応することで、他のMatterに対応したセンサーなどと連携すれば、温度が28度以上になったらエアコンを付ける、人が居なくなったらテレビを消すといった操作が可能になる。
さらに、従来のAmazon Alexa、Google Homeに加え、Matterに対応したことでApple HomePodとも連携できるようになった。
従来機「Nature Remo mini 2」と比較して、梱包時の重量、体積は約70%削減し省資源化。製造工程も見直し、筐体の材料にポリプロリレンを採用。性能、デザインを損なわずに塗装レスにしたことで、VOC(揮発性有機化合物)の排出量も削減したとする。
新たなソフトウェアサービス「Nature Green」も開始。Nature Remoシリーズ、Nature Remo Eシリーズの基本的な機能はそのまま、サブスクリプション型の有料オプションを設定し、プレミアム機能の提供を行なう。
第1弾として、これまで限定されたユーザーが利用できた、市場連動オートメーション機能を、有料登録した全ユーザーで利用可能にする。月額料金は150円で、今夏開放予定。
機能の具体的な内容は、市場連動型電力料金プランに加入した人の利用を想定し、電気の市場価格が高騰した際にエアコンの設定温度を変更し、電気料金の削減を実現するとのこと。