ニュース

ギターを上下させてエフェクトコントロール、新感覚「DIMENSION TRIPPER」

「DIMENSION TRIPPER」装着イメージ

カシオ計算機は、ギターストラップに装着し、ギター自体を上下させることで音を変化できるエフェクトコントローラー「DIMENSION TRIPPER」を開発。クラウドファンディングサイト・GREEN FUNDINGでプロジェクトを12日から開始した。価格は1セット35,200円で、早割特典も用意。成立条件は745万円で、不成立の場合は全額返金。成立後から約半年で製品を送付予定。募集期間は11月末の予定。上限台数に達した時点で募集終了となる。

「DIMENSION TRIPPER」
DIMENSION TRIPPER 公式PV

ギターストラップに装着する送信機と、エフェクターに接続する受信機で構成。送信機と受信機はBluetoothを使った無線接続となっている。

ギターストラップに装着する送信機
エフェクターに接続する受信機

演奏しながらギターを上下させると、ストラップに装着した送信機のバネが伸縮。その情報が受信機へと伝送され、音をひずませるといったエフェクターの効き具合をコントロールできる。

ストラップに装着した送信機のバネが伸縮
「DIMENSION TRIPPER」デモ

音量やエフェクターの調整に、足で操作するボリュームペダルやエクスプレッションペダルを使う場合と比べ、ステージを移動しながらコントロールできるなど、自由度が高いのが特徴。また、ペダル操作とDIMENSION TRIPPERによる操作を同時に行なうことで、従来では表現が難しかった音色づくりも楽しめる。

ギターを上下させることで、送信機のバネが伸縮する

送信機のモデル名は「CPP-001-s」、受信機は「CPP-001-e」。受信機には6.3mmステレオの出力端子を独立2系統備える。通信にはBluetooth 5.1のBLEを使用。通信距離は最大10m(屋内)。レイテンシは約20ms(※使用環境により変化)。

受信機には6.3mmステレオの出力端子を独立2系統備える

電源は、送信機が単4アルカリ電池2本で、約6時間。受信機はDC9Vセンターマイナス。外形寸法と重量は、送信機が50×120×25.5mm(幅×奥行き×高さ)で約140g(電池除く)、受信機が74×56.7×130mm(同)で、約280g。

なお、12日から、蔦屋家電+(二子玉川ライズ S.C. テラスマーケット 二子玉川 蔦屋家電 1F)で製品を展示。この製品を使ったギター演奏を体験できる。

マーケティングの視点を持ったエンジニアを育てる

DIMENSION TRIPPERは、カシオの社内で展開している、“マーケティングの視点を持ったエンジニアを育てる”ための育成プログラムの中から生まれた製品。

伸び縮みでエフェクトを操作するというアイデアから、最初はスライド式のペンケースと輪ゴムを使って試作機を開発
そこからアンプ内蔵モデルや、小型にしたものなど、様々な試作機が誕生
ギタリストに実際に弾いてもらい、操作感や必要な機能などをブラッシュアップし、現在のカタチに昇華した

エンジニアが技術を軸にするだけでなく、アイデアを出し、提案・試作した企画に対して市場性があるか、顧客価値があるのかといった面から審査。それをふるいにかけていくプログラムとなっており、そこからカタチになった初のプロジェクトがDIMENSION TRIPPERとなる。

今回のクラウドファンディングは、上限台数に達した時点で募集終了となるが、今後、反響を見ながら、量産化に向けてカシオにおいて審議をしていく予定だという。