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エソテリック「Grandioso D1X/P1X/K1X」がクロックとDACを進化させた“SE”に

エソテリックは、フラッグシップのGrandiosoシリーズに新しいディスクリート・クロック技術とDACのアナログ部アップグレードを加えたSEモデル「Grandioso D1X SE」、「Grandioso P1X SE」、「Grandioso K1X SE」を発売する。11月出荷分より、既存3モデルは全てSEモデルに切り替わる。

SEモデルの価格は、SACD/CDトランスポート「Grandioso P1X SE」が429万円、モノラルDAC「Grandioso D1X SE」が429万円、SACD/CDプレーヤー「Grandioso K1X SE」が352万円。

また、既に購入したユーザーを対象に、11月6日からSEへの有償バージョンアップサービスも開始。費用は各モデル44万円。この価格に引き取り、納品出張費は含まれていない。バージョンアップした部分には、製品本体とは別に3年間の保証が適用される。

エソテリックは、従来、汎用モジュールとしてパッケージ化されていたクリスタル発振回路に注目し、フラグシップ・マスタークロック・ジェネレーター「Grandioso G1X」用に独自のマニュファクチュール・クロックモジュール「Master Sound Discrete Clock」を完成させた。

このディスクリート回路の設計思想をデジタルプレーヤーの内蔵クロックに適用したのが、SEモデルで採用された「Master Sound Discrete Clock for Digital Player」。

大型の水晶発振子など、厳選したディスクリート部品を使った独自の回路設計により、汎用型のクロックでは実現できない、細部に至るまで ESOTERICの思想を反映させた高音質を実現したという。

SEモデルでは、完全自社設計ディスクリートDAC「Master Sound Discrete DAC」も進化。Grandioso D1X SE、K1X SEでは、FPGAアルゴリズムやDACの回路設計はそのままに、ESOTERICオリジナルの増幅モジュール「IDM-01」をはじめ、アナログフィルターの抵抗やコンデンサーなど、アナログ回路のディスクリートパーツをブラッシュアップすることで、「より生々しいライブ感、聴感上のダイナミクス向上、よりオーガニックなテクスチャーを備えた、更にハイレベルの音質を目指した」という。

音質の要となるメカニカルハードウェアの変更も数点あり、スパイクと受皿が一体となった、独自のピンポイントフットは、ピンポイントフット本体をボトムシャーシにねじ止めせず、設置時にシャーシの自重で支えられる新しいフットに変更。広い面積を誇るボトムシャーシにピンポイントフット本体をねじ止めすることで生じる応力の集中を避けることで、より開放的なサウンドが生まれるという。