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エソテリック、最高峰Grandiosoシリーズ初のネットワークトランスポート「N1T」

エソテリック(ESOTERIC)は、Grandiosoシリーズ初となるネットワークオーディオトランスポート「Grandioso N1T」を2月10日より発売する。価格は297万円。

外部DACと接続して使用する、ストリーミング/音楽再生用ネットワークトランスポート。発売中のモノラルDAC「Grandioso D1X SE」と組み合わせて高品位なネットワークプレーヤー環境を完成させたり、SACDプレーヤー「Grandioso K1X SE」と組み合わせてSACD再生+ネットワーク再生環境を構築することができる。

前面

SFPポートに対応した第4世代ネットワークエンジン「ESOTERIC Network Engine G4」を搭載。大容量RAMを装備したパワフルなCPUを採用することで、フラッグシップに相応しい処理能力を実現した。

オーディオ回路から完全に独立した専用大型リニア電源を搭載し、回路コンポーネントごとにトランスの巻線から独立した電源ラインで直接給電。ノイズ源となるスイッチング素子を使わず、大型トロイダルトランス、大容量カスタムコンデンサー、ショットキーバリアダイオードなど、大規模な部品構成により、アナログ再生のように滑らかで実在感に溢れるサウンドを目指した。

内部(上部)
内部(下部)

また、ネットワーク・エンジン、オーディオ回路のほかに、コントロール用にも独立電源を搭載し、合計3つの各回路ブロックへの理想的な電源供給を備えた。各電源部のレギュレーターは、集積回路を使わないディスクリート構成で設計し、安定化のためのフィードバック量を最小限とする「ローフィードバックDCレギュレーター」を採用。フィードバック量の低減で、瑞々しいエネルギー感と開放感溢れるサウンドを獲得したという。

ESOTERIC Network Engine G4(左手前)とデジタルオーディオ回路(右手前)。それぞれに独立した専用大型リニア電源を搭載している

ESOTERIC Network Engine G4では、ネットワークスイッチ機能を備えており、イーサネットRJ45端子、SFPポートの2つのインターフェースを装備。SFP対応外部ネットワーク機器(ネットワークスイッチなど)とSFPモジュール+光ファイバーケーブルで光ネットワーク接続することにより、ネットワーク経由のノイズから信号をアイソレートし、よりピュアな再生が行なえる。

また、経由する回路を減らすことのできるDACケーブル(Direct Attach Cable)を使ったメタルケーブル接続に使うことも可能。RJ45端子とSFPポートは同時に使うこともでき、外部ネットワークとの接続にSFPポートを使用しつつ、RJ45端子にNASを接続する(またはその逆)など、好みによって様々な使い方ができる。

背面には、USB端子(USB-A×1、USB-C×1)を装備。大容量USBストレージ(メモリーやHDD/SSD)を最大2台接続して、ミュージックサーバー/NASとしても使える。デジタル出力は、ES-LINK端子、XLR、RCAを各1系統用意する。

背面

DSF、DSDIFF、FLAC、Apple Lossless、WAV、AIFF、MP3、AAC、MQAなどの各種フォーマットをサポートしており、最大でDSD 22.5MHz、PCM 768kHz/32bitの再生に対応。また音楽制作で多用される32bitフロートフォーマットの再生も可能なほか、全てのロスレスフォーマットでギャップレス再生が行なえる。

音楽サービスはTIDAL(日本未サービス)、qobuz、Spotifyなど。roon ready対応に加え、RAAT(Roon Advanced Audio Transport)専用モードも備える。

消費電力は32W。外形寸法は445×448×132mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は23.1㎏。電源コード、HDMIケーブル×2などが付属する。