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スマホ向け新SoC「Snapdragon 8 Gen 3」。イヤフォン用「S7/S7 Pro Gen1 Sound」も

Snapdragon 8 Gen 3

米Qualcommは25日、スマホ向け最新チップセット「Snapdragon 8 Gen 3」を発表した。映像・音声処理が進化しており、AIで写真や映像をリアルタイムで生成したり、AIを映像編集に活用する事も可能。ロスレスオーディオをWi-Fiを経由する事で、部屋から部屋に移動しながら再生する「Expanded Personal Area Network Technology」なども搭載する。

搭載するKryo CPUは、パフォーマンスを30%向上させながらも、電力効率は20%改善。進化したAdreno GPUにより、グラフィックスレンダリング性能は25%高速化した。最大100億のパラメータを持つ生成AIモデルをデバイス上でサポートするなど、最先端のAIエンジンも搭載する。

Snapdragon 8 Gen 3

写真と映像では、Qualcomm Spectraにより、AIで強化された写真とビデオをリアルタイムで生成。生成AIを活用した写真と映像の編集にも対応する。

Expanded Personal Area Network Technology(XPAN)は、Snapdragon Sound Technology Suiteに含まれており、部屋から部屋に移動してもWi-Fi経由でロスレス音源を途切れさせずに再生可能。さらに、48ミリ秒の超低遅延も実現している。

Qualcomm S7/S7 Pro Gen1 Sound

Qualcomm S7/S7 Pro Gen1 Sound

イヤフォンやヘッドフォン向けプラットフォームとしては、新たに「Qualcomm S7/S7 Pro Gen1 Sound」を発表。

S7 ProにはマイクロパワーWi-Fiを搭載。Bluetoothのみの場合を遥かに超える距離での伝送を実現し、「ユーザーは音楽を聴いたり、通話したりしながら家、建物、キャンパス内を歩き回れる」という。

最大192kHzのロスレス音楽ストリーミングを、マイクロパワーWi-Fi経由で配信可能。さらに、マイクロパワーWi-Fiおよび、前述のXPANテクノロジーをAI駆動のセンサーと組み合わせることで、ヘッドトラッキングの遅延も抑え、「比類のない没入型空間体験を実現できる」とのこと。

アクティブノイズキャンセリングも、新しいハードウェアアーキテクチャにより進化。個人最適化機能も、オンデバイスAIを使って進化するという。