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ELAC、JET6ツイータ搭載小型スピーカー。エソテリック「望みうる最高プリメイン」
2023年11月3日 17:19
国内外のオーディオブランドが一堂に会する「2023東京インターナショナルオーディオショウ」が、東京国際フォーラムで開幕した。会期は11月3日~5日の3日間。入場は無料で事前予約制。当日の入場登録も可能だが、各日12時より受付開始となる。ここではユキム、エソテリック、リンなどのブースをレポートする。
ユキム
ELACの新スピーカーが一気に登場。JETツイーターを搭載した小型スピーカー「BS 312」が進化し、「JET 6」ツイーターを搭載した「BS 312.2」、ブックシェルフ「VELA BS 403.2」、フロア型「VELA FS 407.2」、フロア型「VELA FS 409.2」が展示されている。
BS 312.2のサイズやアルミニウム筐体は従来モデルと同じだが、搭載するリボンツイーターがJET6になっているほか、ウーファーのマグネットも強力になり、バイワイヤリング対応のスピーカーターミナルも備えるという。
コンパクトなモニタースピーカーと位置づけられている「VELA BS 403.2」もJET6を採用。ダウンファイアリング方式のバスレフポートを備えている。
VELA.2 シリーズの中で最小のフロア型「VELA FS 407.2」と、上位モデル「VELA FS 409.2」もJET6を採用。いずれのモデルも発売日や価格は未定だが、「既に量産品になっており、年末か年始頃から順次発売したいと考えている」とのこと。
エソテリック
エソテリックブースに入ると、まず目に入るのが11月から順次発売される、Fシリーズのプリメインアンプ「F-01」と「F-02」だ。価格は、クラスAのF-01が1,980,000円で11月、F-02が1,870,000円で12月発売。「望みうる最高のインテグレーテッドアンプ」として開発されており、特にプリ部が進化。F-01/02両モデルに、フラグシッププリ「Grandioso C1X」の開発で得られた新しい技術を投入。
セパレート型プリアンプさながらの大規模なフルバランス・デュアルモノ構成のプリアンプとなっており、3系統のES-LINK Analog入力を標準装備。ESOTERIC K/Nシリーズデジタルプレーヤーとの電流伝送接続により、ライブ感に溢れたサウンドが楽しめるという。
ボリュームコントロールも独自の「ウルトラ・フィデリティー・アッテネーター・システム」を搭載し、電源部も更に強化。フルバランス・ヘッドフォンアンプの搭載や、フォノアンプ、入力ソースごとに設定可能な3バンド・バランス・トーンコントロールなど、機能も更に充実させている。
さらに、フラッグシップGrandiosoシリーズに新しいディスクリート・クロック技術とDACのアナログ部アップグレードを加えたSEモデル「Grandioso D1X SE」、「Grandioso P1X SE」、「Grandioso K1X SE」も登場。11月出荷分よりSEとなり、既存3モデルは全てSEモデルに切り替わる。
SEモデルの価格は、SACD/CDトランスポート「Grandioso P1X SE」が429万円、モノラルDAC「Grandioso D1X SE」が429万円、SACD/CDプレーヤー「Grandioso K1X SE」が352万円。既に購入したユーザーを対象に、11月6日からSEへの有償バージョンアップサービスも開始。費用は各モデル44万円。
リンジャパン
リンのブースで注目を集めているのは、4月に発表された最上位スピーカー「360」シリーズ。前モデル「Artikulat 350」の登場から18年の時を経た新作で、2つのブースに分けて、「360 PWAB」(11,550,000円)と「360 EXAKT」(18,700,000円)が試聴できる。
360 PWABは、低域のユニットだけアクティブ、残りの3ウェイ部分がパッシブで、外部アンプで駆動する構成。クロスオーバーはアナログ。
360 EXAKTは、EXAKT LINKで接続し、クロスオーバーもExakt Digitalで処理するタイプ。「Klimax System Hub」と「360 EXAKT Integrated Aktiv」を組み合わせ「最高のパフォーマンスを発揮する1ボックス + 2スピーカーのミュージックシステム」が完成するという。
ユニットは各モデル共通で、ツイーターに19mmベリリウムドーム、ミッドレンジは64mmの薄層ウォーブンケブラーコーン、中低域用に190mmのアルミニウム・マグネシウムコーン、低域用に220mmのロングスロー仕様のアルミニウム・マグネシウムコーンユニットを採用する。