ニュース

FIIO、約52%軽量化してリケーブル対応のイントラコンカ型「FF3S Black」

FF3S Black

エミライは、FIIOのイントラコンカ型イヤフォン「FF3」をベースに、筐体素材の変更によって大幅な軽量化を実現し、着脱式ケーブルを採用した最新モデル「FF3S Black」を11月17日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は16,500円前後。

イントラコンカ型イヤフォンとしてのサウンドクオリティーを追求した結果、ハイブリッド素材を採用した14.2mm大口径ダイナミックドライバーを採用。振動板はPU(ポリウレタン)をベースとしてドーム部分にベリリウムコーティングを施したもので、高剛性かつ軽量なベリリウム素材により不要な共振が低減。「艶やかな中高域と、よりダイナミックかつ自然な低域再生を両立した」とのこと。

駆動するためのボイスコイルには、日本のダイコク製超微細銅クラッドアルミニウム線を採用。直径0.033mmの極細線により構成されたボイスコイルは軽量で、振動板の振幅を妨げることなく全帯域における解像度の向上を実現。

ハウジングは、楽器のドラムをモチーフとしたドラム型構造を採用。「アコースティック的に低域の響きや質感をより効果的に引き出すことができる」という。

開放構造のため超低域の再生が難しいイントラコンカ型イヤフォンにおいて、より低い再生周波数を実現するための手法として、アコースティックチューブ構造を採用。内部の空間を最大限に活用し、内部に設けられた音導管構造により振動の減衰を高め、共振点を下げている。通常のイヤフォン装着状態で90Hzの低周波を再生し、42.5Hzまでの有効周波数帯域を実現している。インピーダンスは45Ω@1kHz、感度は105dB(1kHz@1mW)。

新たに筐体素材としてアルミニウム合金素材を採用し、ベースモデルのFF3に比べて約52%の軽量化を実現した。片耳の重量は約3.9gで、「長時間のリスニングでの疲労感を軽減する」という。

独自形状の0.78mm 2ピン規格ケーブルコネクターを採用しており、着脱が可能。このコネクタは、安定性向上のため円形の凹凸がある独自形状であるため、一般的な0.78mm 2ピン規格に対応する製品との互換性は無いという。

総計152本の高純度銀メッキ単結晶銅線材を使ったケーブルが付属。シースにはドイツ製のTPUを採用。黄変や硬化に強く、ケーブルの柔軟性が高まることでタッチノイズが軽減されるという。プラグはオールアルミ製の筐体で、交換可能な3.5mm/4.4mmプラグが付属する。

低音重視とクリアさ重視を選んで調整が可能な2種類のスポンジカバーと、脱落防止に役立つシリコン製のリングカバー、ウイングフックが付属する。