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AZLA、フルシリコン構成ASMRイヤフォン。ASMR用SednaEarfit max付属で6600円から
2023年12月15日 11:00
アユートは、AZLAのフル・シリコン構成ASMR専用イヤフォン「ASE-500 ASMR」を12月15日に発売する。イヤフォンの入力プラグは3.5mmのステレオミニで、価格は6,600円。さらに、USB-C DACケーブル付属の「UCモデル」と、Lightning DAC付属「LTモデル」も各8,800円でラインナップする。
カラーはいずれのモデルも、Lavender、Orange、Silverの3色を用意。
「AZLA史上、最高の寝ホン」をスローガンにかかげ開発された、ASMR専用イヤフォン。フル・シリコン構成を採用した有線イヤフォン「ASE-500」で得られたフィードバックを元に発展、強化されている。
モチモチとした優しい着け心地を実現するため、イヤフォン本体をシリコンで覆ったような構造を採用。「フル・シリコン構成」と名付けられており、シリコン素材のフレキシブルハウジングで柔らかく、また突起がない形状を活かし、寝ながらでも安心して使用できるという。
ケーブルには余裕のある約150cmを採用。しなやかな弾性を持つTPEで、PVC不使用のため安心して使えるという。インラインリモコンマイクもケーブルに備えているため、ASMRのリスニングだけでなく、テレワークやゲームなどのボイスチャットにも使用できる。
繊細な音と音像定位が要求されるASMR音源に最適化するため、Sonion製プレミアムBAドライバーをシングルフルレンジで新たに採用。プレミアムBAドライバーは分割振動が無く、狙った帯域に対し非常に高精細で正確なサウンドを出力できると共に、優れた高音域再生能力を持つという。
さらに音響専門家による監修の元、ASMRに特化したサウンドチューニングを実施。音像が正確な位置に定位するように調整し、「ASMRは元よりゲームなどのプレイ時には奥行きと空間が認識しやすいようなチューニング」になっているとのこと。
柔らかいフィッティングを実現すると共に、着けたまま眠ってしまっても耳への負担を極力少なくするためのイヤーピースを用意。医療用シリコン採用の高性能イヤーピース「SednaEarfit MAX」を、ASMR専用に再設計した「SednaEarfit max ASMR(Standard)」が計6サイズ(SS/S/MS/M/ML/L)付属する。
音の減衰をASMR用に最適化。中域から高域の精細さと奥行き感の向上、ナチュラルで適度なアタック感のある低音域に変化させるという。
また、耳に触れる部分に向かうほど厚みが薄くなるテーパード型構造設計で、低圧迫と高遮音性の両立。さらに一体成型のハニカム構造コアレスワックスガードを搭載している。軸部のカラーはそれぞれ付属する本体のカラーに合わせている。
全モデルで持ち運びや保管用として便利なシリコン製ポーチが付属。UCモデルには、96kHz/24bitまでをサポートするUSB-C DACケーブルと、USB A変換アダプターを同梱。LTモデルは、MFi認証取得の最大48kHz/24bit対応Lightning DACケーブルが付属する。
音を聴いてみる
手にすると、イヤーピースから本体までモチモチで、まるでスイーツを手にしているような感覚。要するに、小さな筐体のシンブルBAイヤフォン全体を、シリコンのカバーで覆っているわけだ。
これにより、耳に装着した時も、耳にふれる部分がすべてモチモチなので装着感が非常に優しい。また、装着したまま耳を枕に押し当てるように寝てみたが、シリコンカバーに厚みがあるため、耳穴に痛みや硬さは一切感じない。これならば確かに、心地良いASMR音声を聴きながら眠ってしまっても、耳が痛くて起きた……という事にはならなそうだ。
また、付属のイヤーピースも全体が柔らかく、耳への負担が少ない「SednaEarfit max」のASMR向けモデルなので、長時間の使用してもストレスが少ないだろう。SednaEarfit maxは単品販売もされている人気のイヤーピースなので、この価格のイヤフォンに付属しているというのはお得感がある。
気になるのは音質だ。
USB-C DAC付属モデルをお借りし、スマホと接続。YouTubeでVチューバーによるASMR動画を聴いてみた。
一聴して感じるのは、解像度の高さと全体のバランスの良さだ。BAドライバーを搭載しているというのもあるが、中高域が非常にシャープで、声の輪郭がとても聴き取りやすい。低域から高域までの自然なつながりにも、シングルドライバー構成の良さが出ている。
音の質感や音色もナチュラル。イヤフォンの音が自然かどうかは、音楽よりもむしろ、人の声を聴くとわかりやすいものだが、人の声を聴くASMR用イヤフォンとしては、このナチュラルさは武器になるだろう。
ASMRに特化したサウンドチューニングが施されているのも、聴くとよくわかる。ささやき声などでよくわかるが、高い音がより微細に描写できるよう、少し強調されている。やりすぎると耳に刺さるようなキツさが出てしまうが、そこまでエッジは立っていないので、ゾクゾクするような高域が楽しめる。
かといってはハイ上がりではなく、低域もしっかり出ているので、ASMRコンテンツだけでなく、音楽を楽しむイヤフォンとしても楽しめる。細かな音の描写が得意で、マイクも備えているので、敵の位置を把握するようなゲームのプレイ時にも活躍しそうだ。