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Empire Ears、新フラッグシップIEMがベースの限定モデル「RAVEN Launch Edition」

限定生産モデル「RAVEN Launch Edition」

アユートは、Empire Ears最新フラッグシップIEMの限定生産モデル「RAVEN Launch Edition」を、アキハバラe市場、e☆イヤホン、フジヤエービックで2月10日に発売。近日リリース予定の新フラッグシップイヤフォン「RAVEN」をベースとしており、製品仕様は同一。サテンゴールドメッキ加工のフェイスプレート採用やサンクスカードを同梱するなど、発表記念として特別仕様にした限定生産400台のリミテッドエディションとなる。日本国内販売は30台限定。価格は599,500円。

Empire Earsは、米ジョージア州アトランタに本拠を置くカスタムIEMブランド。医療用、コンシューマ用、プロフェッショナル用の各市場において、音響工学と製造に30年以上の経験を持っており、それを活かしたIEM製品を、熟練の職人によるハンドクラフト、最高水準のテストを実施し、生み出している。

RAVEN Launch Editionの筐体には、特別なサテンゴールドメッキを施した金属製フェイスプレートを採用。サンクスカードやシリアル番号を刻印した特製のコインも付属する。

特別なサテンゴールドメッキを施した金属製フェイスプレートを採用
豊富な付属品がある

RAVENは、デュアル・コンダクション、クアッドブリッド12ドライバーを搭載。低域に「W9+」(WEAPON 9+)ダイナミックドライバー×2基、中域にKnowlesとSonionの協力で設計された特注のBAドライバー×5基、Sonionの静電ツイーター×4基、「W10」(WEAPON 10)骨伝導ドライバー×1基の、片側計12ドライバーで構成。

空気伝導と骨伝導の両方を通して再生するほか、独自のデュアル・コンダクション・アーキテクチャーを搭載。これは、空気伝導と骨伝導、両者の長所を共に引き出すという技術で、5Hz~100kHzのフルレンジ周波数特性は、デュアルW9 + ダイナミックドライバー、5つのBAドライバー、クアッド静電ドライバーの空気伝導によって再生。

イメージング、サウンドステージ、ディテール、低域拡張、リバーブはW10骨伝導ドライバーによって5Hz~40kHzの周波数帯において更に向上するという。

Empire Earsとして初めて316Lステンレススチール製フェイスプレートとHRC(ハーモニック・レゾナンス・コア)を採用。「神話に登場するオーディンの眼と、象徴的なEmpire Earsの翼をモチーフとした」という金属プレートを採用したことで、見た目の美しさだけではなく、W10骨伝導ドライバーの性能をより引き出し、音波共鳴、増幅、拡散を助けることで相乗効果を生み出したとする。

HRCは、シェルとプレートの間に配置する専用のポリマー製音響ステージ。振動が、これらの構造を通して反響し、「プレートを保持する内部のポリマー流域で最高潮に達する」という。この配置と金属プレートによって振動効果が高まり、音響性能が向上するとのこと。

4つの異なるドライバーを組み合わせるため、独自のsynXクロスオーバー・ネットワークを採用。EIVEC MKIIエンジンは、静電ドライバーと骨伝導ドライバー間のタイミング、位相、制御を最適化。

また、静電ドライバーは優れたレンジと解像度を持つ反面、コントロールが難しく、他のドライバーを圧倒してしまう事があるため、EIVEC(Empire Intelligent Variable Electrostatic Control)で制御している。

エンクロージャーの壁面にたわみがあると、共振周波数が不均等になるため、重要な部分の内部を独自のARC(アンチ・レゾナンス・コントロール)により、音の反射や吸収を実現。不要な振動や共振を排除し、「ドライバーの音色を可能な限りピュアに再生できる」とのこと。

ケーブルはPW Audioとのコラボした、RAVEN用カスタムデザインのケーブル「R7」を採用。導体は26AWGのコアと 25AWGの第2層を融合させた。4本のコア導体と、4本のセカンドレイヤー導体がシームレスに統合されており、0.78mmカスタムIEM 2pinコネクター、プラグにはプレミアム4.4mm 5極ロジウムメッキバランスプラグを採用。R7という名前は、バージョンとチューニングを7度繰り返したことを意味している。

再生周波数帯域は5Hz~100kHz、感度は108.1dB@1KHz,1mW。インピーダンスは2Ω@1KHz。

RAVEN用カスタムデザインのケーブル「R7」を採用