ニュース

Google、コンテンツの来歴・信頼性の標準化団体C2PAに参加

アドビは8日、コンテンツ来歴および信頼性のための標準化団であるCoalition for Content Provenance and Authenticity(C2PA)に、Googleがイニシアチブの運営委員会にメンバーとして参加したと発表した。

アドビはC2PAの運営委員会のメンバーとして、デジタルコンテンツの来歴に関するオープンソースの業界標準を確立し、オンラインコンテンツの信頼性を高めるために活動しており、「GoogleのC2PA運営委員会への参加は、デジタルコンテンツに対して更なる透明性をもたらすための重要な一歩になる。C2PA運営委員会への参加により、Googleはコンテンツがいつ、どのように作成・修正されたのかを示す、デジタルコンテンツに添付可能な改ざん防止メタデータのためのC2PAの技術規格であるコンテンツクレデンシャル機能の適用を促進する」という。

また、他の運営委員会参加メンバーであるアドビ、BBC、Intel、Microsoft、Publicis Groupe、ソニー、Truepicと共に、Googleはデジタルコンテンツの来歴証明のためのC2PAの技術標準のさらなる開発を進めるとのこと。

さらに、Googleは将来的にコンテンツクレデンシャル機能を自社製品やサービスにどのように適用していくかも積極的に検証していくという。

アドビは、「YouTubeを抱えるGoogleの参加は、デジタル・エコシステムにおける信頼性を向上し、世界中の人々が目にするコンテンツへの理解を促進する重要なリソースとしてのコンテンツクレデンシャルの認知拡大に貢献する」とコメント。

GoogleのTrust & Safety担当副社長であるローリー リチャードソン氏は、「Googleでは、デジタルコンテンツの透明性を向上するために他の企業と協業することは、AIに対する責任におけるアプローチの重要な一部だと考えている。それ故、運営委員会への参加および最も新しいC2PA規格に適合することを嬉しく思います。この規格を、Google DeepMind の SynthID、検索におけるAbout this image(この画像について)機能、YouTubeのコンテンツが変更または合成されたかを示すラベリングを含むGoogleのシステムに適用することで、人々へ重要な文脈を提供し、より多くの情報に基づいた意思決定を支援します」と語っている。