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キヤノン、マスク型の減音デバイス「Privacy Talk」3月一般販売
2024年2月13日 13:03
キヤノンマーケティングジャパンは、装着すると自分の声を減音し、周囲の雑音も軽減できるマスク型の減音デバイス「Privacy Talk MD-100-GY」を、3月14日から一般販売する。価格はオープンプライスで、直販価格は23,650円。
【記事更新】記事初掲時、「4月下旬から一般販売」と記載していましたが、発売日が「3月14日」に前倒しされたため、記事タイトルと本文を修正しました。(3月7日11時50分)
マスク形状のファブリックカバー内側に、口元を覆うカップ形状のデバイスが隠れており、マスクのように装着することで、自分の声が周囲に漏れるのを防ぎつつ、快適にオンラインコミュニケーションが取れるというデバイス。同社の企業内起業「ichikara Lab」がコンセプト企画した。
カップ形状のデバイス部分には、Acoustic Metamaterials Group(AMG)と共同開発した小型の音響メタマテリアル技術を採用。少ないスペースでも消音効果を高めるために、音響迷路を作成して組み込むもので、デバイスの穴から入った声が、迷路を通る間に-20dB程度減音される。
通気性を確保するためにファンを内蔵し、Privacy Talk内の空気循環を促進。音声取得用と、ファン稼働音取得用に計2基のマイクが内蔵されており、装着者の声を拾いつつ、ファンの稼働音を打ち消すことで、快適な通話を実現した。
本体にはカナル型の有線イヤフォンを装備。USB Type-C経由による有線接続のほか、Bluetoothでのワイヤレス接続にも対応する。コーデックはSBCとaptX、aptX HD、プロファイルはHFP、A2DP、AVRCPをサポートする。
Bluetooth接続時の使用可能時間は、内蔵ファン併用時で約3時間、充電時間は約1.5時間。有線接続時はUSB経由で給電される。
デザインはビジネスシーンで使えるように、スタイリッシュな外観にしたという。ファブリックカバーはポリエステル製で手洗いが可能。装着時、口周りに触れるマウスパッドも取り外すことができ、衛生面にも配慮されている。
ファブリックカバーやマウスパッドは、交換用パーツを別売りで用意する。
なお、製品の構造上、マイクと口の距離が近いため、控えめな声でもしっかり音を拾える一方、大きな声を出すと音割れが発生する場合があり、「音割れが気になる際は、声の大きさを抑えてお話しいただくことをおすすめする」とのこと。
2023年7月にコンセプトモデルを発表し、10月から11月末にかけてMakuakeで先行販売を実施。Makuakeでの購入総額は1,000万円を突破し、計468名のサポーターを集めた。
Makuake購入者からは「子どもや猫の鳴き声などが、通話音声に入らない」「相手にクリアに音声が届く」といったフィードバックが得られたほか、ゲームを遊ぶ際や音程を取るための声出しなど、通話以外の活用などもされているという。
外形寸法は104×66×69mm(幅×奥行き×高さ)、重さは106g。専用ポーチや補助バンド、イヤーピース(S/M/L各1セット)などが付属する。