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キヤノン、“声が漏れず、周囲の音も入らない”減音デバイス「Privacy Talk」

Privacy Talk

キヤノンマーケティングジャパンは、自分の声が周囲に漏れにくく、周囲の音もマイクに入りにくい、マスクのように見える“減音デバイス”「Privacy Talk」の先行販売を、応援購入サービスMakuakeにて10月31日10時から開始する。

Makuake限定価格は23,400円だが、超超早割で15% OFFや、超早割10% OFF、早割5% OFFなどのプランも用意。急速充電器やモバイルバッテリーが付属するプランなども用意する。販売期間は10月31日10時~11月29日18時まで。製品は12月末までに届く予定。製品の正式発表・発売は現在のところ未定。

装着イメージ

キヤノンマーケティングジャパンの企業内起業・ichikara Labから生まれた製品。マスクのような布の内側に、口元を覆うカップのような形状のデバイスが隠れており、そのデバイスにカナル型のイヤフォンも備えている。

マスクの中に、このようなデバイスが入っている
減音デバイス Privacy Talk 紹介動画【キヤノン公式】

Bluetooth接続のマイク・イヤフォンとして機能し、スマートフォンやパソコンなどと連携。デバイスを口に当てて喋ると、デバイス内のマイクでそれを集音。通話や会議の相手に明瞭な声が届けられる一方、自分の声が周囲に漏れない。具体的には、人の声が持つ特定の周波数帯域(1,000Hz~4,000Hz)の音を効果的に吸収しながら、呼吸のための空気の通り道も確保。-20dB程度の減音効果があるという。Bluetoothだけでなく、USB接続で給電しながら、有線で使う事も可能。

Privacy Talkのデモ。会議室で普通に話す声の大きさで、喋りながらPrivacy Talkを装着すると、ほとんど声が聞こえなくなる

シェアオフィスや喫茶店、公園など、周囲の騒音もマイクに入りにくいという特徴もある。さらに、内部には換気用のファンも搭載。通気性を確保している。

さらに普通のマスクのように見えるデザインであるため、装着した際に違和感が少ないというメリットもある。オンラインゲームのボイスチャットや語学学習のオンラインレッスンなどプライベートシーンも含めた幅広いシチュエーションで活用できるとのこと。

減音デバイス Privacy Talk 機能説明動画【キヤノン公式】

デバイスが、ユーザーの声を低減して外に漏れないようにする仕組みには、AMG社の「音響メタマテリアル技術」を活用。これは、少ないスペースでも消音効果を高めるために、音響迷路を作成して組み込むもので、デバイスの穴から入った声が、迷路を通る間に減音される。

音響メタマテリアルの構造イメージ
内部構造

一方で、通気性を確保するために搭載しているファンが騒音を発生し、通話時のノイズになる事を防ぐために、ノイズキャンセリングの技術も投入。ファンノイズの逆相の音を生成し、ファンノイズを打ち消す事で、ファンが稼働しながらも、クリアな声を届けられるとのこと。

ファンも備えている

ポリエステルの布製カバーは取り外し可能。また、デバイスを装着した時に、口のまわりが触れる部分も取り外しできるようになっており、衛生面も考慮されている。イヤフォンは有線の直出しで、カナル型のイヤフォンが採用されている。

マジックテープのように布製カバーとデバイスを固定する。右に見える突起は電源・操作ボタン
口のまわりが触れる部分も取り外しできる
カナル型イヤフォンを採用している