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ドラマ「沈黙の艦隊」最終話配信。やまと・米国・日本の三つ巴の戦いへ

玉木宏さん、大沢たかおさん
(C)2024 Amazon Content Services LLC OR ITS AFFILIATES.原作/かわぐちかいじ『沈黙の艦隊』(講談社「モーニング」所載)

話題のドラマ『沈黙の艦隊 シーズン1 ~東京湾大海戦~』の7・8話(最終話)が、Prime Videoで16日から独占配信スタート。15日には、配信に先駆け、主人公・海江田四郎役の大沢たかおさん、そして艦長・深町洋役の玉木宏さんが登壇する最速上映会が実施され、そのイベントレポートが届いた。

本作は、1988~96年に「モーニング」(講談社)で連載された人気コミック「沈黙の艦隊」を原作とし、大沢たかおさん主演で実写化された映画『沈黙の艦隊』で描かれた“序章”とも言える物語に加え、その後東京湾に戦いの舞台を移し日本だけでなく世界を巻き込んでいく衝撃のクライマックスまでを描く、全8話の“完全版”ドラマ。

『沈黙の艦隊』シーズン1 ~東京湾大海戦~ 本予告動画 |プライムビデオ

最速上映イベントには、日米政府が極秘で開発を進めていた最新鋭の原子力潜水艦<シーバット>を乗っ取り、前代未聞の反乱を起こす<やまと>を率いる海江田を演じる大沢たかおさんと、海江田を強い正義感をもって追う海自のディーゼル潜水艦<たつなみ>の艦長・深町洋を演じる玉木宏さんが登壇。会場には、500人以上のファンが詰めかけた。

先週9日に第1~6話が配信開始されるや、緊迫感溢れる海中アクションと緻密に描かれる上質な人間ドラマが話題に。

本作の反響について、大沢さんは「自分が見た時はあっという間というか、一気に観ることができました。半年以上かけて撮影していましたが、自分のシーンはカットされたのかなと思うくらいスピード感のある作品に仕上がっていました。作品を観た方からは『一気見した!』『休まず見れた』とたくさん言ってもらっていて、少し重たいテーマなのかな、難しいのかなと思っていた人も、スピード感や人間ドラマに引き込まれたそうで、良い評価を頂いて嬉しく思っています」とコメント。

玉木さんは「スケール感やクオリティの高さを改めて感じました。緊張感が続いているにもかかわらず、あっという間に観終わってしまう面白さを感じました。配信が始まってから周りでもたくさんの人に観て頂いて、『非常に面白くて早く続きが見たい!』という声がいちばん大きいですね」と、笑顔を見せた。

(C)2024 Amazon Content Services LLC OR ITS AFFILIATES.原作/かわぐちかいじ『沈黙の艦隊』(講談社「モーニング」所載)

シーズン1の完結となる7・8話の見どころを大沢さんは、「題名にある『東京湾大海戦』が展開されるのが見どころです。東京湾という、誰もが知っていて我々のすぐそばにある場所で、やまと、アメリカ、日本の三つ巴の戦いが行われることがこのドラマの最大の見どころになると思います」と“東京湾”で勃発する潜水艦アクションを挙げた。

玉木さんは「深町と海江田の関係性って今までは不信感が強いと思うんですが、それが7・8話の中で変化していくと思うんです。それが理解なのか、信頼なのか、どういうことが起こって変わっていくのかも見てほしいですね」と、海江田と自身が演じた深町の間に起こる熱い“人間ドラマ”の見どころだと熱弁した。

二人が演じるのは、冷静沈着で過酷な判断も淡々と下す海江田と、情に厚く決して仲間を見捨てない熱さをもつ深町という、自らの正義を胸にぶつかりあう正反対な二人。かつては同じ潜水艦に乗っていた同僚で良き“ライバル”であった二人だったが、ある水難事故をきっかけに複雑に対立するようになる。

玉木宏さん、大沢たかおさん
(C)2024 Amazon Content Services LLC OR ITS AFFILIATES.原作/かわぐちかいじ『沈黙の艦隊』(講談社「モーニング」所載)

本作が4度目の共演となる大沢さんと玉木さん。劇中の海江田と深町さながら信頼し合う俳優仲間というが、互いの印象を聞かれると、大沢さんは「実は撮影ではほとんど会ってなくて…。でも映像を見させて頂いてさすがだなと思いました。玉木君だったら深町をこういう風に演じるのかなと自分でイメージしていた以上に、映像ではエネルギッシュでアクティブな深町を見ることができて、驚きましたし、改めてすごく尊敬しました」と玉木さんを絶賛。

玉木さんは「大沢さんはすごくカッコいい先輩ですし、ミステリアスな海江田という男を大沢さんが演じることで、さらにその魅力も倍増していて素晴らしい先輩だなと感じていました」と大沢さんをリスペクトする気持ちを明かすと、大沢さんは「こんなカッコいい人にカッコいいって言われると…」と照れ笑いする様子を見せた。

そしてトークは、質問コーナーへ。

「自分の役以外で演じてみたい役」について、大沢さんは「竹上首相(演:笹野高史)」を挙げ、「台本に書かれていた竹上総理から、何百倍も魅力的で、人間の悩みや葛藤を抱えた総理を笹野さんが見事に演じていました。こういう演技を自分もできたらいいなと思いました」と絶賛。

続いて、玉木さんは「<たつなみ>のソナーマン・南波栄一(演:ユースケ・サンタマリア)」を挙げ、「音で何事も判断しなくてはいけないソナーマンだからこそ、ナンさん(南波さん)のカッコ良さを感じるなと思っていました」と告白した。

(C)2024 Amazon Content Services LLC OR ITS AFFILIATES.原作/かわぐちかいじ『沈黙の艦隊』(講談社「モーニング」所載)

「役を演じるにあたって肉体づくりはしたか?」という質問には、大沢さんが「肉体というわけではないんですけど、潜水艦の中なので水中だろうと思って、半年くらい泳ぎ続けていました。水を知ろうと思って」と告白。

すかさず「何か見えたものはあったんですか」と玉木さんが聞くと、「泳ぐのが上手になりました、あとプールで友達ができました」と答え、会場のファンから笑いが沸き起こると、「海江田を理解するためには大事なことなんですよ」と役作りについて力説した。

そして、「潜水艦の乗組員になったとして、一つだけ持ち込んでも良いと言われたら何を持って潜水艦に乗りますか?」との質問には、大沢さんは「ちょっと質問から逸れてはしまいますけど、潜水艦でずっと撮影した時のことを思うと、原作を必ず持っていて、それだけを頼りに撮影してました。現場にいつも原作を置いて演じていたのを今でも覚えています」と撮影時を振り返った。

対して、玉木さんは「実際には携帯を持っていってはいけないそうなんですが、持っていれば安心なのかな、写真を見たりとか」と明かすと、大沢さんが「ブラジリアン柔術の胴着は?」と提案。「相手がいないと何もできないからやめます(笑)」と大沢さんにツッコむ玉木さんに会場は笑いに包まれた。

会場からは「潜水艦の中では何を食べていましたか?」との質問が。玉木さんが「海軍といえばカレーが有名ということで、撮影中、毎週金曜日はカレーだったんです。それは気持ちを作るうえでありがたい食事だなと思っていました」と、潜水艦が登場する本作ならではのエピソードを明かした。

(C)2024 Amazon Content Services LLC OR ITS AFFILIATES.原作/かわぐちかいじ『沈黙の艦隊』(講談社「モーニング」所載)

本作が日本のPrime Videoで配信された実写作品の中で、国内オープニング記録歴代一位を記録したことが発表されると、会場からは大きな拍手が。

大ヒットの記録について、大沢さんは「本当に感謝しています。広い世代の方に、女性の方にもたくさん見て頂きました。原作を読んでいる方も読んでいない方にも今たくさん良い評価を頂いているので、感謝でいっぱいです」と喜びを伝えた。

玉木さんも「嬉しいですね。何事も一位を取るために頑張っていると思うので、歴代一位なんて素晴らしい記録だと思います。皆様のおかげです、ありがとうございます!」とファンへの感謝の想いを語った。

最後に、記録的ヒットとなったシーズン1の完結となる7・8話の配信開始を楽しみにしているファンに向け、玉木さんは「非常に迫力のある映像で、それぞれの責務がテーマとして描かれています。手に汗にぎるシーンが詰まっていますので、最後まで是非楽しんでください。ドラマを観て頂いた後には、かわぐち先生の原作も是非読んで比べてみるのも面白いと思います」とコメント。

大沢さんは「かわぐち先生にもドラマを楽しんで頂いていて、原作を託して頂いて本当に嬉しく思います。少しでも期待に応えられるよう精一杯頑張りました。7・8話はひとつのフィナーレ、クライマックスになっています。配信後にはまた1話から見直して頂いても、いろいろ気づくこともあるかもしれません。すごく迫力のある作品になっていますので是非楽しんでください」と、原作のかわぐち先生への感謝の想いとファンへの熱いメッセージが贈られた。