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米Walmart、米国テレビのVIZIOを買収

米Walmartは現地時間2月20日、米テレビメーカーのVIZIOを買収すると発表した。WalmartはVIZIOと同社のOSである「SmartCast」を手にすることで「革新的なテレビや家庭内エンターテインメント、メディア体験など、新しい方法で顧客とつながり、サービスを提供できる」としている。

両社の統合は、アメリカにおけるWalmartのメディア事業・Walmart Connectをさらに加速させ、VIZIOの広告ソリューション事業とWalmartのリーチ力を融合させることが期待されるという。

2002年に創業したVIZIOは近年、ユーザーが広告を視聴することでコンテンツを無料で視聴できる顧客中心のプラットフォームを同社デバイス上で構築。そのデバイスエコシステムとスマートTV用OSであるSmartCastは、2018年以降で400%以上の成長率で、1,800万以上のアクティブアカウントを獲得している。

Walmart U.S.のエクゼクティブ・バイスプレジデント兼チーフ・レベニューオフィサーのSeth Dallaireは「今回の買収には興奮するポイントがたくさんある。VIZIOの顧客を中心としたオペレーティングシステムが、魅力的な価格帯で素晴らしい視聴体験を提供すると革新している。また急速に拡大する収益性の高い広告ビジネスも展開可能になるだろう」としている。

「我々のメディア事業であるWalmart Connectは、毎週我々の店舗で買い物をする何百万もの顧客と有意義につながる作る手助けをしている。このふたつの事業が組み合わさることで、小売業とエンターテインメントの組み合わさり方を再定義する、インパクトのあるものになると確信している」

VIZIOのCEOであるWilliam Wangも「Walmartのアプローチは、VIZIOの使命とビジョンに合致しており、我々の技術はWalmart Connectに拡張性のあるコネクテッドTV広告プラットフォームをもたらすことに貢献するだろう」としている。