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JVCケンウッド、反射型液晶デバイス「LCOS」生産拠点を新潟へ移転

4K「D-ILA」デバイス

JVCケンウッドは、反射型液晶デバイス「LCOS」の生産拠点を今年4月より、久里浜工場から、JSファンダリの新潟工場に移転すると発表した。久里浜工場は3月末をもって終了。4月から移転先の新潟工場でLCOSの生産立ち上げを行ない、'24年内にも量産開始する予定。

液晶画素をシリコン基板の上に形成するLCOS(Liquid Crystal on Silicon)は、JVC/ビクターブランドで展開するD-ILAプロジェクタの表示デバイスとして利用され、現在発売中の8K対応機「DLA-V90R/V80R/V70R」や、4K機「DLA-V50」などに搭載されている。

これまでは、神奈川県横須賀市にあるJVCケンウッド久里浜事業所内にある工場で生産を続けてきたが、4月以降は、新潟県小千谷市にあるJSファンダリ新潟工場内の半導体生産施設(クリーンルーム)の一部を賃借して生産する。JSファンダリは、国内初の独立系ファウンダリーであり、その新潟工場は半導体専用の生産拠点という。

新潟県小千谷市にあるJSファンダリ新潟工場

JVCケンウッドは「(JSファンダリの)クリーンルームは、8K映像表示やネイティブ4Kなどの高精細を誇る当社LCOS生産仕様や規格に適しており、より高い精度と安定した品質を確保しつつ、生産量への柔軟な対応を実現し、将来的には生産能力のさらなる強化と高度なものづくりを目指します」としている。

同社によれば、「LOCSは昨今、プロジェクタ用映像デバイスだけでなく、光通信用デバイスとして社会実装が着実に進んでおり、特にポスト5Gネットワークで発生する膨大な通信トラフィックに対応するための高性能化と、将来的に拡大が予想される需要への対応が求められている」とのこと。

「生産拠点の移転により、LCOSラインナップの強化と生産量への柔軟な対応を図るとともに、より高度なものづくりの実現により、革新的な次世代映像技術、および通信技術を提供することで社会のニーズに応えていきます」という。