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Victor、ネイティブ4Kで80万円のD-ILAホームプロジェクタエントリー機
2022年1月13日 14:00
JVCケンウッドは、Victorブランドより、ネイティブ4Kに対応したD-ILAホームプロジェクターのエントリーモデル「DLA-V50」を、3月中旬に発売する。価格は80万円。本体カラーはブラックとホワイト。
オプション品の価格は3Dメガネ(RF方式)「PK-AG3」は16,500円で、専用の3Dシンクロエミッター「PK-EM2」は11,000円。交換ランプ「PK-L2618UW」は51,700円。
同社が昨年9月に発表し、市場から高い評価を得ている8K60p/4K120p入力対応D-ILAプロジェクター「DLA-V90R」「DLA-V80R」「DLA-V70R」の基本性能を継承しつつ、ネイティブ4Kに対応したエントリーモデル。HDRの最新規格「HDR10+」や4K120p入力に対応し、「リビングで気軽に4Kの高精細映像が楽しめる、コストパフォーマンスが高い、ホームシアター向けプロジェクターの入門機として提案する」という。
上位モデルと同様に0.69型ネイティブ4K「D-ILA」デバイスを搭載。D-ILA独自の狭ピッチ画素プロセスにより大画面でも格子が見えにくい、4Kネイティブならではの滑らかで、高精細な映像表現を可能にした。表示解像度は4,096×2,160ドット。
265Wの超高圧水銀ランプと高効率化した光学エンジンの組み合わせにより、1,900ルーメンの高輝度を実現。D-ILAデバイスとワイヤグリッド採用の光学エンジンにより、ネイティブコントラストは40,000:1を可能とした。また入力映像を解析し、黒レベルを自動調整する「インテリジェント・レンズ・アパーチャー」によって、ダイナミックコントラスト400,000:1も実現している。
15群17枚のオールガラスレンズを採用した口径65mmのレンズを搭載。画面周辺部に至るまでフォーカスの合った高解像度映像を実現する。レンズシフトは上下80%、左右34%(電動)。投写サイズは60~200型。入力は4K120p/HDCP2.3対応のHDMIを2系統搭載。低遅延モードも利用できる。
HDRは、4K ULTRA HD Blu-rayやストリーミングで採用されているHDR10と、放送などで採用されているHLGに加え、ダイナミックメタデータに対応した「HDR10+」にも対応した。
同社独自の機能として、あらゆるHDR10コンテンツのフレームごとの最大輝度を独自アルゴリズムで瞬時に解析し、プロジェクターにおける映像投写に最適なダイナミックレンジにリアルタイムでトーンマッピングする「Frame Adapt HDR」と、設置環境や使用時間に合った最適なトーンマッピングを行なう「Theater Optimizer」も搭載。ユーザーの使用状況に応じてHDR映像の再現性を高める。独自の残像低減技術「Clear Motion Drive」も利用可能。
3D信号にも対応しており、別売りの3Dメガネと3Dシンクロエミッターを使うことで3D映像を楽しめる。3Dの規格上、対応信号はフルHDまでながら、内部回路によるアップコンバートにより、4K相当の3D映像が楽しめる。
レンズメモリーや画素調整、画面マスクなどの設置調整内容を一括して最大10種類まで保存し、簡単に呼び出すことができる「設置設定」機能を搭載。スクリーンのサイズ、ゲインに加え、アスペクトも設定できる。スクリーン特性によって生じる色のアンバランスを補正する「スクリーン補正モード」も利用可能。
市販の光学センサーと専用ソフトウェア、PC、LANケーブルを用意すれば、設置条件や使用状況などで変化する光学特性を最適化する「オートキャリブレーション機能」も利用できる。
本体は壁に近づけての設置など、さまざまな設置環境に対応できる、後面吸気、前面排気を採用した。
消費電力は420Wで、通常待機時1.5W、エコモード待機時0.3W。ファンノイズは24dB。外形寸法は500×495×234mm(幅×奥行き×高さ)、重さは19.2kg。