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ULTRASONE、バランス接続対応のプロ仕様ヘッドフォン「Signature MASTER MkII」

「Signature MASTER MkII」

アユートは、ULTRASONEのプロフェッショナル向けヘッドフォン「Signature」シリーズの最新モデルで、バランス接続にも対応した「Signature MASTER MkII」を、6月1日に発売する。価格は110,000円。

スタジオマスタリングにも最適なリファレンスモデル「Signature PRO」の後継機として2021年に登場した「Signature MASTER」を、「真のマスタークラスのリファレンスサウンドヘッドホン」とするべく、ユーザーニーズを集め、装着感の向上やバランス接続への対応といったアップデートを施したモデル。

Editionシリーズ直系となる密閉ダイナミック型の40mmチタンプレイテッド・マイラードライバーを搭載する。基本チューニングは前モデルのSignature MASTERを踏襲し、広い再生周波数帯域の確保と、すべての再生帯域において低歪でハイスピードなキレのあるレスポンス、サブベースまでしっかりとモニタリングできる深い低域再生を実現した。

自然なサラウンドサウンドを実現する独自技術「S-Logic」の最新版「S-Logic 3」を搭載し、「音響的に調整されたスタジオ空間に設置された高品質なスタジオモニタースピーカーのようなパーソナルでポータブルなリスニング環境を実現し、聴き疲れの少ない自然な音場を再現」する。

開放感を向上する最新技術「DDF(Double Deflector Fin)」により、指向性のある中高域の信号成分をほとんど変化させずに部分的にマスキングすることでその効果を向上しているという。

ドライバーから発生して人体に到達する電磁波を低減するULTRASONE独自の「ULE(Ultra Low Emission)」テクノロジーも採用。潜水艦が探知機に検知されないように開発された「ミューメタル」という軍事用特殊金属を、電磁波発生源と人体の間に設置することで、最大約98%の電磁波をシャットアウト。耳の疲れを軽減、保護することで長時間のリスニングが可能という。

新たにバランス接続に対応。4.4mmバランスケーブルも付属する

オーディオ愛好家からのフィードバックも重要視したといい、内部基板を新規設計してSignatureシリーズとして初めて4極バランス接続に対応した。あわせて、付属ケーブルも従来のNeutrik製6.3mm標準プラグストレートケーブル(3m)、Neutrik製3.5mmプラグストレートケーブル(1.5m)に加え、4.4mmバランスプラグストレートケーブル(1.4m)となり、用途や接続先にあわせて選べるようになった。

ヘッドバットの中央に窪みのような切れ込みを入れる最新のFGCテクノロジーを採用。人間の頭頂部には、乳幼児期に前頭前野が閉じるために角があり、ヘッドフォンの快適な装着時間を長くするには、この角を圧迫しない設計が必要とのこと。FGCテクノロジーにより、ヘッドパッドが頭頂部に当たる部分の圧力を分散することで疲れにくくなっている。

シープスキンレザーを使ったヘッドパッド下には通気性の高いメッシュ構造を採用することで、汗による蒸れを抑制。優れたフィッティングと遮音性のシープスキンレザー製イヤーパッドを採用することで、耳への負担を軽減し、長時間のリスニングに対応した。ハウジングには金属プレートをあしらっている。

ヘッドフォンは職人によるオールハンドメイド。自社工場で訓練を受けたスペシャリストが、最高品質の部品を細心の注意を払って組み立てているとのこと。

再生周波数帯域は6Hz~42kHz、インピーダンスは32Ω、出力音圧レベルは98dB。重さはケーブルを含めず約286g。本体とケーブルを保護しながら持ち運びに便利で堅牢性も高いSignatureシリーズ用のセミハードタイプキャリングケースなどが付属する。