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DaVinci Resolve 19ベータ3でSnapdragon X Elite対応。AIツールのパフォーマンス最大4.7倍
2024年6月7日 14:00
Blackmagic Designは、「DaVinci Resolve 19」ベータ3において、Windows用のQualcommの新しいオールインワンCPU、NPU、GPUプロセッサーである「Snapdragon X Elite」をサポートした。DaVinci Resolve 19パブリックベータ3は、Blackmagic Designサイトからダウンロードできる。
DaVinci Neural AI Engineのパフォーマンスを最適化するよう微調整されており、「NPUアクセラレーションにより、この新しいプロセッサーを搭載したコンピューターで、Magic MaskなどのAIツールのパフォーマンスが最大で4.7倍、スマートリフレームのパフォーマンスが2倍に高速化する」という。
パワフルなDaVinci Neural Engine AIツールと100種類を超える機能アップグレードが新たに追加されており、Snapdragon X Eliteプロセッサーでフルサポート。
UltraNRは、カラーページの空間的ノイズ除去パレットに搭載されたDaVinci Neural Engineによる新しいノイズ除去モード。イメージの明瞭さを維持したまま、フレーム内のデジタルノイズを劇的に低減。UltraNRと時間的ノイズ除去を併用することで、動きのあるイメージからより効果的にノイズを除去できるという。
フィルムルック・クリエイターFXでは、ハレーション、ブルーム、グレイン、フリッカー、蛇行、ビネットなどのシネマライクなルックを追加可能。
新しいIntelliTrack AIは、DaVinci Neural Engineで駆動され、カラーページおよびFusionページのトラッキングとスタビライゼーションを最適化。Fairlightで使用することも可能で、2Dまたは3D空間で動く人物またはオブジェクトをトラッキングすることで、正確なオーディオパンを自動的に生成できる。
ビデオを追跡するAIオーディオパンは、シーン内の複数の人物をすばやくパンし、それぞれの声の位置をミキシング環境でコントロール可能。
AIベースの会話セパレーターFXでは、背景音や部屋の残響音に対して会話音声のバランスを調整。声、背景音、環境音をコントロールできるので、競合するサウンドを低減、リミックス、削除できる。
ダッカートラックFXは、特定のトラックに基づいて他のトラックのレベルを自動調整。複雑なサイドチェイン圧縮やオートメーションカーブの設定は不要。会話音声がある際に、音楽や背景ノイズが下がるように自動設定して、高度なコントロールでオーディオミックスを微調整できる。
音楽リミキサートラックFXでは、番組のスタイルに合わせて音楽を調整可能。ボーカル、ドラム、ベース、ギターなどのミュートおよびレベルを調整。ボーカル曲をインストゥルメンタルに変えたり、変更を自動化したり、音楽ミックスで特定の楽器に焦点を合わせたりすることも可能。
DaVinci Neural Engineにより、文字起こしのAIワークフローも向上。文字起こしされたテキストに基づいて、クリップをタイムラインで直接編集できる。AIによる音声テキスト化の機能を使用すると、選択したクリップが自動的に文字起こしされる。
DaVinci Resolve19では、アナライザーは複数の声を検出できるため、話者ごとに名前を割り当てることで、より詳細なテキストベースの検索やテキストの置き換え操作が可能。イン点/アウト点をマークして、テキストを編集および削除でき、これらの変更はタイムライン上の編集として反映される。サブクリップの生成、マーカーの追加、会話がない部分の削除なども行なえる。
【DaVinci Resolve 19の機能】
- WindowsでQualcommSnapdragon X Eliteのサポートを追加
- IntelliTrack AIポイントトラッカー。トラッキングおよびスタビライゼーション用
- タイムラインのコンテンツをソースクリップの文字起こしに基づいて編集
- 新しいColorSliceの6ベクトル・グレーディングパレット
- AI駆動のUltraNRノイズ除去による空間的ノイズ除去
- 新しいフィルムルック・クリエイターResolveFX
- 新しい後景デフォーカスで前景をブラーで分離
- Fairlightページでビデオを追跡するIntelliTrack駆動のオーディオパン
- 音楽リミキサーFXで、ボーカル、ドラム、ベース、ギターおよび他のソースをリミックス
- 会話セパレーターFXで、会話音声、背景音、環境音を分離
- ダッカートラックFXで、会話音声に対してベッドトラックのレベルを自動管理