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ソニー、二層液晶パネルで17型の4K液晶マスモニ「BVM-HX1710」

17型4K液晶マスターモニター「BVM-HX1710N」、「BVM-HX1710」。付属品のハンドル装着イメージ

ソニーは、17型4K液晶マスターモニター「BVM-HX1710」と「BVM-HX1710N」の2機種を2025年夏に発売する。フラッグシップマスターモニター「BVM-HX3110」(31型)と同じソニー独自の最新の二層液晶パネルや信号処理を採用するほか、ソニーが業務用モニター開発で培った映像評価の基準となる画質と、高い信頼性を結集させた「TRIMASTER HX」も搭載する。参考予定価格は、BVM-HX1710が250万円前後(税別)、BVM-HX1710Nが300万円前後(税別)。

両機はどちらもSDIおよびHDMI入力に対応。BVM-HX1710Nはさらに、放送業界での採用が進むSMPTE ST 2110規格のIP信号にも対応することで、ライブ制作を効率的に実現するソニーのオンプレミス/クラウド・ライブプロダクション「Networked Live」で利便性を発揮できるという。

どちらのモデルも、BVMシリーズのモニターの特徴である深い黒色や正確な色再現のほか、高ダイナミックレンジ、広い視野角、3,000cd/m2のピーク輝度も実現している。

二層液晶パネルとソニー独自の信号処理技術により、深い黒色や正確な色再現が可能

BVM-HX3110で開発した技術を基に、同様の操作性やメニュー構造、二層液晶パネルとソニー独自の信号処理技術を搭載し、複数のモニター間で簡単に色を合わせられる。これにより、ソニーのプロフェッショナルモニターシリーズ間で一貫した色再現ができ、映像制作において重要な信頼性の高いカラーマネジメント環境を提供する。

どちらのモデルも、ライブ制作で標準的なEIA19インチラックに最適な6Uで格納できるコンパクトなサイズで、既存のBVM-E171などのソニーのBVM-EシリーズとBVM-Fシリーズの17型モニターを置き換え可能。ライブ制作時の映像調整用のモニターとして使いやすくなっている。

ウェーブフォーム/ベクトルスコープ、フォルスカラーなどをリアルタイムで表示できる内蔵スコープ、多画面表示、インターレース表示、三角錐補間の3D LUT処理を標準機能として搭載。

さらに、オプションのライセンスとして下記の拡張ツールも提供する。

  • 高速動画応答ライセンス「BVML-F10」
  • HDR-SDR変換ライセンス「BVML-H10」
  • 解像度変換出力ライセンス「BVML-S10」
  • 3D LUT変換出力ライセンス「BVML-T10」
  • JPEG XSデコーダー対応ライセンス「BVML-JD10」 ※BVM-HX1710Nのみ適用可能
  • SNMP対応ライセンス「BVML-SN10」 ※BVM-HX1710Nのみ適用可能

単体のモニターの制御だけでなく、複数のモニターの制御もできる、別売の新型モニターコントロールユニット「BVMK-R10」を、2024年秋に発売予定。新たに照明付きボタンと小さなメニュー画面を備え、 中継車やスタジオなどの暗所での視認性向上と、コントローラー単体での設定が可能になる。

2025年夏に発売予定のスタンドキット、保護パネル、取り付けブラケット、延長ケーブル(すべて別売り)により、BVM-E171と同様に、BVM-HX1710、およびBVM-HX1710N本体をコントロールユニットと一体化させて運用することもできる。