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ソニー、ピーク輝度4,000nitのデュアル液晶4Kマスモニ。約438万円
2023年4月13日 13:30
ソニーは、4,000cd/m2のピーク輝度を実現した、デュアル液晶パネル搭載の31型4Kマスターモニター「BVM-HX3110」を2023年11月に発売する。価格は4,378,000円。
厳密な色評価やカラーグレーディングを可能とし、ライブ制作やポストプロダクションなどの幅広い現場でクリエイターの制作活動を支える、プロフェッショナル用マスターモニターシリーズの最上位モデル。パネル解像度はDCI 4K(4,096×2,160)。既存モデル「BVM-HX310」も併売される。
最大の特徴が、業務用モニター開発で培った映像評価の基準となる画質と、高い信頼性を結集させた技術「TRIMASTER HX(トライマスター HX)」の搭載。
BVMシリーズの特長である正確な深い黒色や色再現、画質の一貫性、緻密な画面描写などを継承しながら、新モデルでは、ソニーが設計した新型デュアル(二層)液晶パネルと独自の信号処理によって、従来の4倍以上(4,000cd/m2)の高輝度部分まで色表現、階調表現を実現。新たに高速動画応答のオプションライセンスを導入することで、高輝度を維持しながら動画のブレを低減することもできる。
さらに、外光反射を抑える技術により、パネル表面の外光反射を大幅に抑制。また、光学設計を最適化することで広い視野角も実現した。
コンテンツクリエイターから要望が多かったというSMPTE ST 2110信号用の標準IPインターフェイスに、ソニーの業務用モニターとして初対応。ライブ制作を効率的に実現する同社のオンプレミスクラウド・ライブプロダクション「Networked Live」において、生放送の前や放送中に撮影チームが画質やスイッチング状況を確認することができるようになった。
新しい標準ツールセットには、WF/VS、フォールス カラー、フォーカス アシスト、クローズドキャプション、3D LUT処理、画面の四分割・二分割表示モードなどの機能を搭載。オプションライセンスでは、ST 2110-22(JPEG-XS)のデコードおよびSNMP(Simple Network Management Protocol)のサポートも用意。追加ライセンスを購入すれば、HDR/SDR変換やユーザー3D LUT信号出力などの他のオプションツールも利用できる。
マスターモニターと合わせ、広色域液晶パネルを使った18型HDR対応2K液晶モニター「LMD-A180」も2023年秋の発売が決定。参考予定価格は40万円台(税抜)から。
BVM-HX3110と同じ広色域を採用し、連携して使用することが可能。撮影現場に持ち込んでの画質確認に適しており、また一般的なモニタリングの目的で、ラックに固定して使用することもできるという。
狭ベゼル設計のため、画面サイズは従来モデル(LMD-A170)に比べ、対角線で1.9インチの大型化をしつつも、従来モデルと同じラックスペース(19インチラック、高さ7U)に設置できる。パネル解像度は1,920×1,080。