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LG、マイクロレンズアレイで輝度高めた有機ELゲーミングモニタ

「32GS95UV-B」

LGエレクトロニクス・ジャパンは、有機ELを採用したゲーミングモニター「LG UltraGear OLED」シリーズより、「MLA(マイクロレンズアレイ)」を採用して輝度を30%高めた31.5型4Kモデル「32GS95UV-B(ブラック)」と「32GS95UV-W(ホワイト)」の2機種を10月下旬に発売する。いずれも価格はオープンプライスで、店頭予想価格は230,000円前後。32GS95UV-Wは販売店限定モデルとなる。

MLAを採用することで、2023年モデルから輝度が30%向上。ピーク輝度1,300cd/m2を超える高輝度と、有機ELならではの黒表現により「余裕のある輝度幅が、より繊細な色表現を可能にし、極めてナチュラルで鮮烈な映像を提供する」という。VESAによる「DisplayHDR True Black 400」の認定も取得した。

応答速度は0.03ms(GTG)で、リフレッシュレートは最大240Hzに対応。VESAが策定した応答速度に関する基準で最上位ランクとなる「VESA ClearMR 13000」を取得している。最大240HzリフレッシュレートはHDMIとDisplayPortの両方で利用可能。

また用途に合わせて4K/240HzとフルHD/480Hzを切り替えられる「VESA Dual Mode」にも対応した。グラフィック重視のRPGやMMOを遊ぶ場合は4K/240Hz、速度重視のFPSやスポーツゲームを遊ぶ倍位はフルHD/480Hzといった使い分けができるという。

表示全体を一目で確認したいタイトルを遊ぶ場合、フルHDでは全画面表示、または27インチ/24インチの表示サイズに切り替えることもできる。

「32GS95UV-W」

両モデルとも解像度は4K/3,840×2,160ドット、視野角は水平垂直178度、表示色は約10.7億色で、色域はDCI-P3を98.5%カバーする。コントラスト比は1,500,000:1。HDR10をサポートする。

画面の表面処理はアンチグレア。一般的な液晶のアンチグレアとは異なり、偏光子を使用することで、有機ELの黒再現力をできるだけ損ねずに、蛍光灯や太陽光などの光源の映り込みを抑えるという。

ティアリングやスタッタリングを抑える「AMD FreeSync Premium Proテクノロジー」と、「NVIDIA G-SYNC Compatible」の両方に対応するほか、HDMI入力はVRRをサポートする。そのほか、暗いシーンや暗部に隠れるターゲットを見つけやすくする「ブラックスタビライザー」や、ゲームのフレームレートを表示する「FPSカウンター」、画面中心に十字マークを表示させる「クロスヘア」といったゲーミング機能も備える。

本体背面

入力はHDMIが2系統とDisplayPort 1.4×1。USBアップストリーム(USB3.0)×1、USBダウンストリーム(USB3.0)×2、マイク入力に対応した4極ヘッドフォン出力を備える。ヘッドフォンでも立体的な音響を楽しめる「DTS Headphone:X」にも対応した。出力7W+7Wのスピーカーも内蔵。

アンビエントライトも備える

スタンドは110mmの高さ調整や15度~-8度のチルト調整、左右30度のスイーベル調整に対応。100×100mmのVESAマウントやゲームへの没入感を引き立てるというアンビエントライトも備える。

消費電力は55W。スタンドを含めた外形寸法は714×250×511~621mm(幅×奥行き×高さ)、重さは9.8kg。電源コードやAC-DCアダプター、マウスホルダー、各種ケーブルなどが付属する。