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鹿島建設の立体音響「OPSODIS」が2024年度“音の匠”に

小型スピーカー「OPSODIS 1」

日本オーディオ協会は、2024年度の「音の匠」に、鹿島建設OPSODIS立体音響プロジェクトチームを選定した。

「音の匠」は、音を通じて文化創造や社会貢献を行なった人々をたたえ、日本オーディオ協会が12月6日の“音の日”に合わせて選定・表彰しているもの。

協会は選考理由として、「サウサンプトン大学と共に開発した立体音響技術『OPSODIS』を、ホール設計の事前音響シミュレーションに用いただけでなく、業界の垣根を越えて民生用オーディオ機器にも応用された。建設業界において開発された技術が、オーディオ業界にも大いに影響を与えたこと、長年の研究の成果に敬意を表し、『音の匠』として顕彰する」とコメントしている。

現在クラウドファンディング中の「OPSODIS 1」は、PCディスプレイの下など、近い位置に設置しても立体感が得られるサウンドが特徴の小型スピーカー。背後などにスピーカーを設置する必要が無く、リスナーの前方に設置した横長のスピーカーだけで、包みこまれるようなサラウンド感が得られる。

ソースとしては、バイノーラル録音された2ch音声から、通常のステレオ音楽まで幅広い音源を、立体的に再生可能。周波数別にユニットを横並び配置したり、クロストークをキャンセルするため、左右のスピーカーから出力する音の位相を90度ずらしたり、振幅を半減させるなどの工夫を行ない、スピーカーながら、クロストークを抑えたリスニングを可能にしている。

なお、GREEN FUNDINGのプロジェクトは、2024年12月31日まで実施中。10月28日15時現在、目標金額1,000,000円に対し、34,406%となる約3億4,406万円の支援を集めている。