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TRIANGLE、エントリーでもEFSツイーター、天然セルロースコーン搭載パッシブスピーカー「Borea」

最もコンパクトな「Borea BR02」Walnut

完実電気は、フランスのスピーカーブランド・TRIANGLE(トライアングル)の取り扱いを開始。11月25日に、パッシブスピーカーのBoreaシリーズを発売する。価格は、ブックシェルフで最もコンパクトな「Borea BR02」がペア66,000円、フロア型の「Borea BR08」がペア198,000円。その他のモデルの価格は以下の通り。

いずれのモデルも、カラーはLight Oak、Walnut、Black Ashを用意する。なお、このBoreaをアクティブスピーカー化した「Borea Connect」は、別記事で掲載する。

  • ブックシェルフ「Borea BR02」 66,000円(ペア)
  • ブックシェルフ「Borea BR03」 84,700円(ペア)
  • フロア型「Borea BR08」 198,000円(ペア)
  • フロア型「Borea BR10」 275,000円(ペア)
フロア型の「Borea BR08」Light Oak

TRIANGLEとは

1980年、インテリア・デザイナーであり、オーディオファイルでもあったルノー・ド・ヴェルニェット氏が若干22歳で、フランス・パリで立ち上げたスピーカーブランド。革新的な筐体のモジュール構造スピーカー「1180」を世に送り出し、欧州のオーディオ市場で話題に。90年代には「Minimum」を発表。2000年代には同社の音響技術を結集したリファレンス・スピーカーの開発に着手し、「Concerto」と「Grand Concert」「Magellan」シリーズを誕生させた。

現在の代表であるウーゴ・デツェレ氏が入社後は、ネットワークとサブスクによるリスニングスタイルの変化に対応するため、ストリーミングサービスへの対応やアクティブスピーカー製品の開発などを他社に先駆けてスタート。創業者ルノー氏の情熱を継承しながら、現代のリスニングスタイルに適応したサウンドとインテリア性に優れた製品を開発設計している。

Boreaシリーズ

「Borea BR02」Black Ash

共通する特徴として、エントリーモデルでありながらEFSツイーター、天然セルロースコーンを採用したミッドレンジ、DVASシステムを搭載している。

「Borea BR02」Light Oak

ツイーターは、EFS(Efficient Flow System)と呼ばれる次世代システムを搭載。歪みの少ない25mmシルクドームと、広域の拡散を均一化する特殊設計のフェーズプラグを融合させることで、指向性を大幅に低減。さらに、広いリスニングポジションも実現。ウェーブガイドが反射、回折を抑制し、高音域を驚くほどクリアに再現できるという。

磁気回路にはネオジムマグネットを採用。冷却システムとの連動させ、優れたパワーハンドリングを実現したという。

ミッドレンジの振動板は、100%天然セルロース紙で作られたペーパーコーンを採用。TRIANGLE独自技術の結晶という振動板で、中音域の不要な着色を排除し、自然で生き生きとしたボーカルを再現できるという。コーンのプロファイルも再設計しており、剛性が向上、より広範な周波数応答を実現している。

「Borea BR03」Walnut

また、3ウェイフロア型のBR08、BR10では、ミッドレンジ・ドライバーの外周部にTRIANGLEの独自技術である小さなプリーツ形状のショートサスペンションを組み込んだ。このサスペンションも非常に剛性が高く、ドライバーの動きを完璧にコントロール。自然な響きのボーカルを実現するという。

フロア型「Borea BR10」Walnut

BR08、BR10のウーファーは、振動特性に優れたグラスファイバー振動板を採用。ドライバーの特性を最大限に生かすキャビネットに取り付け、理想的な低音再生を実現したという。

ドライバーとキャビネットをマッチングさせた結果、「低域は単に強力で迫力があるだけでなく、完璧に制御されている。そのため、音楽のリズムや躍動感を損なうことなく、クリアで力強い低音が再現される」とのこと。

筐体内部には、DVAS(Driver Vibration Absorption System)と呼ばれる独自の振動制御構造を採用。MDFとEVAフォームを組み合わせた内部パネルに、精密なホール加工を施すことにより、振動を効果的に吸収。スピーカーの筐体とユニットの剛性を飛躍的に向上させている。

ユニットから発生する振動を吸収するだけでなく、筐体自体から生じる不要な振動も大幅に低減。さらに、各内部補強材の末端には高密度EVAフォームガスケットが取り付けられており、ユニットのボイスコイル部周辺部と補強材との接触を最適化。不要な振動が最小限に抑えられ、ユニットから筐体へ伝わる振動を大きく軽減した。

BR08、BR10には、安定性を高めるための専用フロアスタンドが付属。4つのインサートが設けられており、ここに付属のスパイクを取り付けられる。

各モデルのユニットサイズやスペックは以下の通り。

  • Borea BR02
    ブックシェルフ
    25mmシルクドームツイーター + 13cm天然セルロース紙振動板ミッドウーファー
    周波数特性(+/-3dB):51Hz~22kHz
    インピーダンス:8Ω(最低保証4.2Ω)
    サイズ:176×274×310×274mm(幅×奥行き×高さ)
    重量(1台):4.9kg
  • Borea BR03
    ブックシェルフ
    25mmシルクドームツイーター + 16cm天然セルロース紙振動板ミッドウーファー
    周波数特性(+/-3dB):46Hz~22kHz
    インピーダンス:8Ω(最低保証4.2Ω)
    サイズ:206×314×380mm(幅×奥行き×高さ)
    重量(1台):7.0kg
  • Borea BR08
    フロア型
    25mmシルクドームツィーター + 16cm天然セルロース紙振動板ミッドウーファー + 16cm グラスファイバー製ウーファー
    周波数特性(+/-3dB):40Hz~22kHz
    インピーダンス:8Ω(最低保証3Ω)
    サイズ:206×314×1,020mm(幅×奥行き×高さ)
    重量(1台):21.2kg
  • Borea BR10
    フロア型
    25mmシルクドームツィーター + 16cm天然セルロース紙振動板ミッドウーファー + 21cmグラスファイバー製ウーファー
    周波数特性(+/-3dB):30Hz~22kHz
    インピーダンス:8Ω(最低保証3Ω)
    サイズ:245×380×1,110mm(幅×奥行き×高さ)
    重量(1台):29.5kg