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iCAT、オーディオファイルPC向けの300Wリニア電源
2025年1月20日 17:00
DEEは、米iCATのオーディオファイルPC向けの300Wリニア電源「PWR-L30」と「PWR-L30-ATX」を、2月3日に発売する。価格はPWR-L30が187,000円、PWR-L30-ATXが242,000円。
この5年間のCPU性能向上に合わせ、電力増大、誤差厳格化、高速応答性などの電源要件に対応した新世代のリニア電源と位置づける。19V/12V DC電源対応のPWR-L30と、ATX電源を必要とする機器向けのPWR-L30-ATXをラインナップした。
PWR-L30-ATXは、PWR-L30本体とATX電源を生成する専用のDC-ATXコンバーター、AC電源を安定化させるアップトランス、ATXケーブル一式がセットとなったモデルで、従来のPWR-L5の後継機。DC-ATXコンバーターはこれまでPWR-L5に内蔵されていたものをベースとしている。PC本体とリニア電源間のケーブルは、従来のATXケーブル束から、ノイズフィルターの付いたDCケーブルの1本のみとなり、取り回ししやすくなった。
スイッチング電源に比べて高周波ノイズが少ないリニア電源で、音声信号にも干渉しにくく、「結果として、クリアで繊細な音質が得られる」という。またPC内部で発生するグランドループノイズや電源からの揺らぎについても抑え、より静寂で純粋なサウンド再生ができるとする。
リニア電源は瞬間的な電力需要の変動に対しても安定して電力を供給できるため、電圧揺らぎによる音質への悪影響を抑えて、音の解像感やダイナミクスを高めるといい、電源ノイズの影響も受けにくいことから、音の透明感向上、低音の力強さ、高音の伸びも改善されるとのこと。
そのほかスイッチング電源に比べて高周波ノイズが少ないため、電磁干渉(EMI)を軽減できるほか、CPUやメモリが安定した電源供給を受けられることで処理精度が向上し、「結果として音質が改善される」としている。
外形寸法は186×350×90mm(幅×奥行き×高さ)、重さは11kg。