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DAZN、巨人軍、読売新聞との包括提携を10年延長。公式戦に加え春キャンプ、2軍戦も配信
2025年1月28日 19:24
DAZNと読売新聞、読売巨人軍は1月28日、2019年に結んだ読売グループとDAZNの包括提携を10年間更新することを発表した。これにより、DAZNでは従来どおりの読売巨人軍一軍公式戦に加えて、新たに春季キャンプ、イースタン・リーグ公式戦のライブ配信を開始する。
一軍ホームゲームは読売新聞、日本テレビが関わるサービス以外では、DAZNが独占的に配信。春季キャンプやイースタン・リーグ公式戦はCS放送、公式動画配信サービス「GIANTS TV」で放送/配信されてきており、DAZNでの配信もスタートする。
DAZNでは、2月1日の春季キャンプのスタートを皮切りにオープン戦、3月28日開幕のセ・パ公式戦/交流戦、ポストシーズンまで、ライブ配信、ハイライト、特別番組、ドキュメンタリーなどを交えて配信(広島東洋カープ主催試合および、そのほか一部試合は除く)。いずれもプロ野球コンテンツをすべて楽しめる野球専用プラン「DAZN BASEBALL」(年間27,600円を「年間プラン・月々払い」のみで提供。月々2,300円)で視聴できる。
また野球人気が高い台湾での配信も決定。DAZN Taiwanにて、読売巨人軍の一軍公式戦の配信と有料放送を行なうほか、DAZNは引き続き、読売巨人軍のオフィシャルプレミアムスポンサーを務める。
28日には東京都内で記者会見が行なわれ、DAZN Japan最高経営責任者兼アジア事業開発の笹本裕氏、読売新聞グループ本社代表取締役社長の山口寿一氏、読売巨人軍の阿部慎之助監督が登壇。提携更新に関してコメントした。
DAZN Japanの笹本氏は「コンテンツのさらなる充実を図ることができ、DAZNを介しての台湾での配信によりジャイアンツの国際化のお手伝いもさせていただくなど、より3社のパートナーシップが強固なものになる内容となっております。10年という長期的視野に立って、より多くのことに一緒にチャレンジして行く所存です」とコメントした。
読売新聞の山口氏は「10年契約で合意したのは、長期契約によって、配信サービスを安定的に行なうことで、ファンの方々の満足をより高め、DAZN、読売、それにファンの方々も含めた『ウィン・ウィン・ウィン』の関係を作っていきたいと考えたからです」と説明。
「二軍戦に関しては、今年3月に東京都稲城市に開業する、新しいファーム球場『ジャイアンツタウンスタジアム』の映像を広く発信することで、この球場に行ってみたいと思ってくださるファンの方々が増えることにつながれば、と思っています」
「(グループでは)DAZNとの契約を始める前から、『ジャイアンツLIVEストリーム』(現GIANTS TV)を日本テレビを一緒に始めたり、Huluによる巨人戦中継など、インターネットによる配信を始めていました」
「DAZNとの契約においては、これらの読売・日本テレビが行なっている取り組みと共存することを目指すという枠組みを維持しています。読売・日本テレビが行なっている以外の配信に関しては(DAZN)独占ですが、読売・日本テレビが行なっている配信サービスとは共存を目指すということで理解をいただいているので、(DAZNを)パートナーとして選んでいます」
また、10年間という長期更新を決めたものの「その間、何も変えずに10年過ごすわけではありません。さまざまなコンテンツやその提供の仕方については、いろいろ磨いていきたい」とした。
読売ジャイアンツの阿部監督は「ジャイアンツのいろいろな全てのものが見られる、そういった配信(サービス)になってほしいと願っています。昨年、遠征した台湾で野球ファンの熱狂ぶりを肌で感じました。そこでもジャイアンツ戦を見てもらえるということで、ファンの拡大や野球界の拡大を目指していきたいです」と語った。
「昨年は日本シリーズ出場が叶わず、最後の最後まで(DAZNで)配信していただくことができなくて残念でしたが、今年は最後の最後、日本一にになるまでお付き合いしてもらえるように精一杯盛り上げていきます」
「またファーム(イースタン・リーグ)の試合も配信していただけるので、これは選手たちにとってもやりがいがあるんじゃないかと思います。(選手には)私たちの2軍のユニフォームは背中に背番号しかなく、名前が入っていないので、配信で観て『これは誰だろう』と調べてもらえるくらい、はつらつとプレイしてほしい、意識してプレイしてほしいと思っています」