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'60年代製造の真空管を使ったポータブルDACアンプ「XD05T」

「XD05T」

オリオラスジャパンは、xDuooの真空管DACアンプ「XD05T」と冷却付き電源「05FS1」を、3月13日に発売する。どちらも価格はオープンで、市場予想価格はXD05Tが82,500円前後、05FS1が11,00円前後。

XD05T

「本格的な1960年代の真空管の温かみを携帯できるよう設計した」というヴィンテージ真空管ポータブルDACアンプ。製造終了している'60年代に生産された真空管2本を徹底ペアリングし、それぞれのアノードに十分な電圧と各チャンネルの正負信号を伝送することで、弾力のある低音とクリアなサウンドを提供するという。

DACチップにはESS「ES9039Q2M」をデュアルで搭載。真空管の豊かな音色とトランジスタのパワフルな出力を融合させたハイブリッド設計を採用したほか、プリアンプがアンプ全体の音質に大きな影響を与えるため“真空管サウンド”をより際立たせるべく、プリアンプ部に真空管を採用している。

対応フォーマットはPCMが最大768kHz/32bit。DSD 512のネイティブ再生、8倍までのMQAデコードにも対応する。

内蔵バッテリー駆動のポータブルモードと、DC電源で駆動するデスクトップモードの2種類を切り替えて使用できる。自宅やオフィスではDC電源で安定したパフォーマンスを、外出時は内蔵バッテリーで手軽にヴィンテージサウンドを楽しめるとのこと。

バッテリー容量は6,000mAhで最大連続再生時間は約4.5時間。充電時間は高速充電時3.5時間、低速充電時10時間。

出力は6.35mmシングルエンドと4.4mmバランス。そのほか入出力兼用の4.4mmバランス端子、LINE端子のほか、光デジタル入力、USB Type-C入力を搭載する。USBチップはXMOS XU316。Bluetoothチップとしてクアルコム製のQCC5125も採用し、Bluetooth 5.1に準拠。コーデックはSBC、AAC、aptX、aptX LL、aptX HDをサポートする。

ゲインは3段階で、ヘッドフォンに合わせて最適な出力設定が可能。出力電圧はバランス接続時で32Ω1,500mW(THD+N<5%)、AUX出力時で2V、バランスLINE出力時で4V。

重低音を強化できる「Bass」機能を搭載し、楽曲の厚みやインパクトを高めつつ、全体のバランスを崩さずに自然な迫力を味わえるという。99段階のデジタルボリュームコントロールも備え、音量を細かく調整可能。

筐体にはLEDディスプレイも備えており、サンプリングレートやDACフィルター、入力種別、電源の状態を簡単に確認できる。外形寸法は16.8×7.8×2.3cm、重さは400g。

05FS1

「05FS1」

DC 12Vのクリーン電源出力と冷却機能を備えたドッキングベースで、XD05Tや既発売のDACアンプ「XD05PRO」など、USB Type-Cを備えたDAC/ヘッドフォンアンプ専用に設計されている。

安定した12V電源供給と高効率の冷却機能により、DAC/アンプのパフォーマンスを最大限に引き出し、長時間の使用でも最高のパフォーマンスを維持する。12V電源供給は、特にTURBOモード使用時のパフォーマンスと信頼性を高めたとのこと。

8cmのFDB大風量ファンを内蔵。設置された機器の発熱を効果的に抑制し、長時間使用でも安定した動作を維持する。ファンは低ノイズ仕様で高負荷時でも快適に使える。

内蔵の電源フィルタリング回路により、電源ノイズやリップル干渉を低減。「無音表現や、楽器の余韻やボーカルの息遣いがより鮮明に再現され、音楽のディテールが一層際立つ」という。

筐体はアルミマグネシウム合金製のサンドブラスト・アルマイト仕上げで、耐久性とスタイリッシュなデザインを両立。さらに4つのシリコンパッドを搭載し、安定した設置と本体の保護も実現している。XD05PROの外観と合わせたデザインで、デスク上のスペースを圧迫せずに設置できる。

消費電力は0.72W。外形寸法は18.5×10×2cm、重さは500g。