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オーテク、ターンテーブルが浮遊しスピーカーも搭載。“音楽を光に変換”する「Hotaru」
2025年4月8日 10:12
オーディオテクニカは、レコードの音楽を光に変換し、より深くアナログの音楽を楽しめるというターンテーブル「Hotaru」を全世界1,000台限定で発売する。「アナログの新たな可能性を具現化したターンテーブル」としており、「音楽をインテリアとして楽しめる」という。特設サイトを公開し、先行予約を開始。発売は2025年の秋頃の予定。直販価格は税抜1,500,000円。
オーディオテクニカは、3月より音楽の新しいアナログ体験をつくるプログラム「analog ~ naturally」をスタートし、第一弾としてミラノデザインウィークへの出展を行なっている。ターンテーブル「Hotaru」の発売は、プログラムの第二弾の取り組みとなる。
「オーディオテクニカが追求する、アナログの新たな可能性を具現化したターンテーブル」としており、「視覚的な楽しみをターンテーブルだけでなく、レコードに収録された音楽にまで拡張し、音楽とインテリアを融合。音を光に変換し、レコードが再生される空間を演出することで、音楽を聴いているその瞬間をより濃く、空間ごと体感し記憶に残すことができる」という。
具体的には、ターンテーブル機能とスピーカー機能を併せ持った製品。ターンテーブルの音質には、スピーカーの大きさも影響するため、本製品では、内部構造を工夫することで筐体最大限のスピーカーの大きさを確保。「サイズからは想像もできないパワフルなサウンド、煌びやかで華のある中高音域と明瞭で深みのある低音域再生を実現した」という。
音楽とインテリアの融合を目指して、独創的なデザイン性も追求。同時にターンテーブルの長年の課題である外部振動にユニークな解決方法を採用した。レコードは、髪の毛より細い音溝をカートリッジの針先が読み取ることによって再生される。繊細な動作をより正確に行なうために、ターンテーブル部分を浮遊させ、カートリッジの再生能力を最大化させることに挑戦。強力なマグネットの磁力反発によって生まれる浮遊は、ターンテーブルが宙に浮いているというデザインのインパクトのみならず、振動をアイソレーションすることによるレコード再生能力向上のための構造になっている。
レコードから読み取った音が光と融合するLighting Systemも搭載。選んだレコードから流れる音楽に、20種類のカラーパレットから生まれる光が反応し、調和。再生時に楽しめる点灯のモードは3種類あり、光が継続するベーシックモード、滑らかに光が移ろうグラデーションモード、音の波を光として捉えるリンクモードを用意。「音楽と光が融合することで、視覚と聴覚の両方で音楽に没入する、これまでにない新しい音楽のアナログ体験が可能」という。
Hotaruというモデル名は、「レコードを聴くことは、音楽と向き合う一瞬一瞬を大切にし、聴く人の生活を豊かにする営みと考えている。本製品が、音と共に光り輝き、その一瞬一瞬にしか得られない、音楽のアナログ体験を提供する姿を、1962年に創業した日本の音響メーカーとして、日本の芸術や文化に多くの影響を与えてきた蛍の魅力になぞらえた」という。