トムソン・カノープス株式会社は30日、AVCHDビデオカメラで撮影した映像を、独自の圧縮形式Canopus HQ Codecなどに変換するソフト「Canopus AVCHD converter」の最新アップデータを公開した。

　最新Ver.3.10にアップデートすることにより、AVCHDカメラやメディアからの直接変換機能を追加。分割記録ファイルの連結にも対応するという。

　また、複数のFIRECODER Bluが装着された環境でHQ AVIへ変換する場合に、1つの変換に最多で2枚のFIRECODER Bluが使用できるようになる。

　そのほかの機能の追加/変更点、不具合の修正は下記の通り。

【追加/変更点】

【不具合修正】

• 「フォルダ構成を継承する」がオンで、異なるパス名のファイルを含むフォルダをドロップし、上書き確認で「いいえ」を選択するとファイル作成に失敗する点
• 変換中に同じファイルを拡張子の異なる出力形式で追加変換できない点
• カット編集等によって先頭に無効なフレームが存在するストリームを、FIRECODER Bluを使ってHDV変換した場合に、タイムコードや録画日時が継承されない点
• 音声がモノラルの場合、MPEG-2 PSへの変換が途中で停止する点
• 音声がモノラルの場合、HDVに変換できない点
• AC3音声がモノラルの場合、プレビューで左チャンネルしか出力されない点
• サイズがSD以下でプルダウンがover 60p/50pとなるMPEG-2 PSへの変換時に、FIRECODER Blu使用時も含め、1つのコンバータに複数のCPUコアが割り当てられると、変換に失敗する点
• 変換中にタスクマネージャーのアプリケーションタブからAVCHD2HQのタスクを終了すると画面が乱れる点
• 変換元と保存先のフォルダが異なっていても変換元と変換後の拡張子(avi/m2p/m2t)が同じ場合に変換できない点
• 4GBを超えるメモリを実装した64bit Windows環境において、１つのコンバータ/プレビューアに複数のCPUコアが割り当てられると、変換およびプレビューが停止する点
• プルダウンされたAVCHDファイル(30p over 60i/30p over 60p/25p over 50i/25p over 50p)が正しく変換、プレビューできない点
• 24pのAVCHDファイルをHDV 1440×1080iへ変換するとアプリケーションエラーが発生する点(エラー終了するように変更)
• 極端に短いクリップ(メニュータイトル等)の変換、プレビューに失敗する点
• タイムコードの無い素材をHDVへ変換すると、00:00:01;00から始まるタイムコードが付加される点
• バイナリグループの無い素材をHDV 720×480/576p、またはHDV 1280×720pへ変換すると 0xfeffffffが付加される点
• 映像、音声のどちらかが短い素材をHQ AVIへ変換、またはプレビューすると短いほうで終了する点
• ファイル名に複数のドット(.)を含むファイルを変換すると、EDIUS BINに登録されるクリップ名が途中で切れる点

 

□トムソン・カノープスのホームページ
http://www.thomson-canopus.jp/
□製品情報
http://www.thomson-canopus.jp/catalog/avchd_converter/avchd_converter_3.htm
□Canopus AVCHD converter Ver.3.00ダウンロードページ
http://www.thomson-canopus.jp/download/avchd_converter_ev.htm
□関連記事
【2008年12月12日】Canopus AVCHD converterがHDV/MPEG-2出力に対応
－FIRECODER Bluを使った高速変換も可能に
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20081212/thomson.htm

（2009年 3月 30日）

 [AV Watch編集部 大類洋輔]