GW期間でのデジタル家電販売はデフレ化が進行。BCN調査

　株式会社BCNは15日、家電量販店など全国22社のPOSデータを集計した「BCNランキング」のデータを基に、4月29日～5月6日までの春の大型連休(ゴールデンウィーク)におけるデジタル家電の販売動向を発表した。

GWにおける主要デジタル家電の販売動向('08年同期比)。出展:BCN

　連休中のデジタル家電の販売状況を2008年と2009年で比較したところ、販売台数では前年を上回りながら、販売金額で前年割れになった製品が目立ち、「デフレ化」が進んだと分析。

　好調に推移してきた薄型テレビは、台数で前年同月比17.8%増を記録したが、販売金額で4.9%減と大幅に落ち込む結果となった。これは平均単価が前年比で19.3%も下落したことによるものとしている。

　さらに、政府が行なう追加経済対策の1つである、グリーン家電製品の購入に対し、サービスや商品と交換可能な「エコポイント」の実施により、薄型テレビは低価格化が加速する可能性があると分析。販売価格ではなく、画面サイズによって一定のエコポイントが付与されるため、価格の安い製品ほど値引率が高まり、安値誘導を引き起こすためだという。

　一方、BD/DVDレコーダは台数で前年比10.4%増、金額でも4%増と、ともに前年を上回った。しかし、2月、3月と台数・金額で前年比20%以上の伸びを示してきた勢いが見られないとして、「“BD特需”は除々に終息しつつある」としている。

　そのほかに、デジタルビデオカメラでは台数で前年比2.6%増、金額で7.2%減、ポータブルオーディオは台数0.2%増、金額6.4%減、ノートPCは台数33%増、金額2.9%減、ICレコーダは台数で18.9%増、金額で8.1%減となっており、台数が伸びても金額が伸びない状況で、いずれも「デフレの波にさらわれている」という。なお、デジタル一眼は台数18.8%、金額8.9%も増加しており、活況を維持している。

□BCNのホームページ
http://bcnranking.jp/
□ニュースリリース
http://www.bcn.co.jp/press/press.html?ref=top&no=229
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