パイオニア、コスト削減を目指し大規模組織変更

-事業本部制廃止、ホームAVなど事業単位を細分化


9月15日発表


 パイオニア株式会社は、10月1日付で組織変更を実施する。

 「中期経営計画を実行、達成するためのコストミニマムの体制作り」と位置付けられており、それぞれの事業にある共通機能について全体最適の視点で効率化する。事業規模の縮小に合わせて体制をスリム化し、拠点統合するなどで、管理間接機能を集約し、業務効率の向上を図る。

 全社的な戦略機能は経営戦略部に集約。事業部門についても、事業本部制を廃止。顧客やビジネスプロセスの相違に従って事業単位を細分化して、市場、環境の変化へ即応できる体制を構築する。

 具体的には、家庭用AV機器を手掛けていたホームエンタテインメントビジネスグループと、車載向け機器を手掛けていたモーバイルエンタテインメントビジネスグループを解散。事業単位を細分化して、以下の事業部門を設置する


  • カー市販事業部
  • カーOEM事業部
  • ホームAV事業部
  • プロSV事業部
  • ケーブルネットワーク事業部
  • CSV事業部

 これらの施策により、「事業軸での事業スピード確保と、機能軸での全体最適なオペレーションを両立。次の成長に向けた準備体制を構築する」としている。


(2009年 9月 15日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]