フリービット、エグゼモードを完全子会社化
-Android採用のネット対応家電を年内に発売へ
9月29日発表
ServersMan Scooop by EXEMODE |
フリービット株式会社は29日、デジタル家電機器のファブレスメーカーであるエグゼモード株式会社の全株式をKFE JAPAN株式会社から取得し、9月30日付で完全子会社化すると発表した。
両社は2月に業務・資本提携を発表。両社が協業して設計/製造した低価格Webビデオカメラ「ServersMan Scooop by EXEMODE」を9月9日より発売している。
エグゼモードは、2007年10月にKFEのデジタル商品事業部門から新設分割により設立。独自に構築した中国国内の協力工場ネットワークを生かし、ユーザーニーズに応えつつ低価格なデジタル家電機器を供給し、自社ブランド製品だけでなく、一般企業の依頼に応じて、約30機種のオリジナル製品の企画から製造、品質管理、アフターサポートまで提供してきた。これまでに供給したプライベートブランドやOEM製品は25万台、取引企業数は10数社に上るという。
「Ubiquitous CE Maker's Maker」事業のターゲット市場 |
フリービットは、エグゼモードの事業のうち、OEM/ODM/EMS事業を強化したうえで、フリービットが持つネットワーク設計および運用、課金、サポートまでを垂直統合した形で提供。フリービットグループ全体を、独自のブランドや目的に沿ったネットワーク接続機能を持つデジタル家電メーカーと位置付ける「Ubiquitous CE Maker's Maker」事業を展開するとしている。
例えば、大手量販店や小売店のプライベートブランドのデジタル家電やノベルティグッズなどを受注し、企画、製造などを手掛ける。これらの場合、価格を抑える代わりに小売店などが全品買い取りすることが通例となっているため、同社事業においてもハードウェア在庫はほとんど発生しない見通しとする。
また、エグゼモード製品のOSとして、GoogleのAndroidを全面的に採用することも発表。ユーザー認証や課金まで包括するネットワーク接続の実現にフリービットの独自技術「ServersMan」を採用、ハードウェア設計/製造をエグゼモードが担当し、第1弾製品は年末までに発売する予定としている。
(2009年 9月 29日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]