TSUTAYA運営のCCCがHMVジャパンの全事業取得へ

-HMVブランドは継続。ECなどで映像/音楽ソフト販売強化


3月25日発表


 TSUTAYAなどを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は、HMVジャパンの事業を取得することで基本合意したと発表。両社とHMV株主である大和証券エスエムビーシープリンシパル・インベストメンツ(DPI)を加えた3社で、独占交渉権を含む基本合意書を締結した。

 CCCは、HMVの音楽・映像系パッケージソフト小売業者としてのブランドや事業規模を持つEC事業を高く評価。CCCが持つ3,400万人超の会員と、約1,400店舗のネットワーク上でHMVの事業との相互運用や機能補完を図り、音楽/映像ソフト販売の活性化を目指す。なお、「HMV」ブランドは存続させる見込み。

 原則としてHMVが営む全事業を取得する予定で、CCCによる検討とデューディリジェンス(財務などに関する調査)が行なわれ、最終契約において取得する事業が規定される。

 なお、事業譲渡、会社分割、株式譲渡のどの方法によるかという点や、取得価額などは明らかにされておらず、決定次第発表される。デューディリジェンスの開始は4月5日を予定しており、6月末日には最終契約が締結される見込み。



(2010年 3月 25日)

[AV Watch編集部 中林暁]