イーフロンティア、Corel製品の国内取扱を開始
VideoStudioやWinDVD他。「リテールと直販の連携も」
VideoStudio Pro X5 |
イーフロンティアは4日、カナダCorel製品の日本国内におけるリテール、ライセンス、ダイレクト販売を10月から担当すると発表した。これまで国内での取り扱いを行なってきたCorel Japanは、PCや周辺機器、ボードメーカーなどへのOEM業務のみを行なう形になる。
取り扱いを開始する代表的なソフトウェア製品は、フォトレタッチなどを行なう「Paint Shop Pro」、「AfterShot」、「PhotoImpact」、ビデオ編集やDVD再生の「VideoStudio」、「MotionStudio 3D」、「WinDVD」、「DVD Xpack」、「MovieWriter」など。
さらに、イラスト・デザイン製作向けの「CorelDRAW」、「Painter」、「DESIGNER」、「CorelCAD」など。ビジネスソフトの「Win Zip」、「PDF Fusion」、Roxioブランドで販売されている「Roxio Creator」、「Toast」、「ビデオテープ to DVD」、Pinnacleブランドの「Pinnacle Studio」などとなる。
WinDVD Pro 11 | PaintShop Pro X4 |
イーフロンティアが担当するのは、国内におけるパッケージ版の販売と、企業や学校向けのライセンス事業、直販サイトを通したダウンロード販売など。サポートも担当するという。
■「売り場の活性化を他のサービスにも繋げる」
イーフロンティアの佐藤篤取締役 |
イーフロンティアの佐藤篤取締役は、現在のソフトウェア市場について、「パッケージ市場はシュリンクしているとよく言われますが、正確に言うと直販は伸びており、ソフトウェアのマーケット全体が縮小しているわけではありません。また、リテールが伸びていると、直販も合わせて伸びる傾向があり、リテールと直販が取り合う形には必ずしもなっていません」と分析。
その上で、「我々としては、パッケージを通して、もう一度お店のソフトウェア売り場を活性化させ、その流れを他のサービスにも繋げていきたいと考えている」という。
今後の施策としては、「例えばセキュリティソフトなどは、誰しもが使うものですが、グラフィック系のソフトなどはそうではない。しかし、見たり、触ったりしなければそもそも興味が沸かない。今まで知らなかった人が、『なんだろうこのソフト』、『どんな事ができるんだろう』と思っていただけるような機会が作れるよう、キャンペーンなども行ない、盛り上げていきたい。リテールと直販、ライセンスとの連携も図っていく」と語る。
また、イーフロンティアが3DCGやペイントソフト、ゲームソフト、音楽、ユーティリティーなど、様々なジャンルのソフトウェアを手がけている強みを活かし、「各ソフトの特徴や、それらを連携してどのような映像作品を作る事ができるのかを伝えていくような試み、ユーザー同士が交流できるような施策も行なっていきたい」という。
(2012年 10月 4日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]