電子機器出荷額'12年計は前年比43%減

民生電子機器国内出荷実績推移(金額) 出典：電子情報技術産業協会電子統計委員会

　電子情報技術産業協会(JEITA)は22日、2012年12月における民生用電子機器の国内出荷実績を発表した。電子機器の出荷金額は前年同月比67.3%の1,709億円で、17カ月連続のマイナスだった。

　映像機器の国内出荷金額は、前年同月比60.3%の1,085億円で17カ月連続のマイナス。音声関連機器は同91.2%の209億円で3カ月ぶりのマイナス。カーAVC機器は同81.1%の416億円で、6カ月連続でマイナスとなった。

　また、2012年計では民生機器全体が前年比57.0%の1兆6,054億円。映像機器は同41.0%の8,544億円、音声機器は同85.3%の1,298億円と、いずれも前年を大きく割り込んだ。カーAVC機器は同106.6%の6,213億円で、2年ぶりのプラス。

　12月の薄型テレビの出荷台数は、前年同月比53.3%の85万3,000台。このうちインターネット動画対応は33万9,000台(同35.3%)、3D対応は15万9,000台(同67.9%)で、薄型テレビにおける3Dテレビの割合は18.6%だった。サイズ別では、29型以下が同50.0%の26万2,000台、30～36型が同50.1%の31万台、37型以上が同61.3%の28万1,000台で、構成比は順に30.8%、36.3%、32.9%だった。2012年計は前年比32.5%の645万3,000台。

　BDレコーダ/プレーヤーの出荷台数は、前年同月比68.0%の52万5,000台。内訳は、BDレコーダが同64.0%の45万9,000台、BDプレーヤーが同122.1%の6万6,000台。3D対応は42万3,000台(同65.1%)で、BDレコーダ/プレーヤーの80.7%を占める。DVDビデオは同115.2%の14万台。2012年計は前年比48.1%の326万5,000台だった。

　ビデオカメラは前年同月比142.0%の19万2,000台で、2012年計は過去最高だった1990年の実績に次ぐ186万1,000台(前年比107.9%)を記録した。ICレコーダは14万2,000台(前年比118.2%)で3カ月連続のプラスとなり、'12年計は144万4,000台(前年比115.2%)で7年連続のプラス。ラジオ受信機は前年比78.9%の13万5,000台の9カ月連続マイナスだった。ステレオセットは同103.9%の10万3,000台で2カ月連続プラス。スピーカーシステムは前年比82.7%の4万8,000台で、2カ月連続マイナス。

　カーナビは前年同月比88.1%の40万7,000台で3カ月連続のマイナス。一方'12年計は同114.6%の558万7,000台で過去最高実績となり、主な要因としてJEITAでは'12年前半のエコカー補助金制度による自動車販売台数増がカーナビの出荷台数にも影響したとしている。