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ソニー、光学30倍、1080/60pコンパクト「HX50V」

手ぶれ補正強化/AF高速化。スマホ連携も

「DSC-HX50V」ブラックモデル

 ソニーは、光学30倍ズームレンズを搭載したコンパクトデジタルカメラ「DSC-HX50V」を5月17日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は43,000円前後。カラーはチタンシルバー(S)と、ブラック(B)の2色。光学30倍ズームのコンパクトとして、世界最小・最軽量だという。

 1/2.3型、有効2,040万画素の裏面照射型 Exmor R CMOSセンサを搭載。レンズは、光学30倍のGレンズで、35mm換算での焦点距離(静止画/4:3時)は24~720mm。F値は3.5~6.3。同じ30倍ズームレンズを備えた「HX200V」と比べ、手ぶれ補正のアルゴリズムを改良する事で、約2倍手ブレに強くなったという。ソニーでは「新・手ぶれ補正ズーム」と名付けている。

左がチタンシルバー、右がブラック

 さらに、30倍ズーム時のオートフォーカスの速度も「HX200V」と比べ、約2.3倍高速化。最速0.17秒、望遠側0.19秒での合焦を実現したという。また、絞り羽根は5枚の虹彩絞りを採用している。

ワイド側
テレ側。ここまでレンズが伸びる

 動画はAVCHDで、1080/60pでの撮影に対応。撮影モードは1,920×1,080/60p/28Mbpsの「28M PS」、1,920×1,080/60i/24Mbpsの「24M FX」、1,920×1,080/60i/17Mbpsの「17M FH」、1,440×1,080/60i/9Mbpsの「9M HQ」。MP4での録画も可能で、1,440×1,080/30fps/12Mbpsの「12M」、1,280×720/30fps/6Mbpsの「6M」、640×480/30fps/3Mbpsの「3M VGA」も選択できる。なお、静止画はMPF形式で3D画像の撮影にも対応する。

 ダイレクトな操作性も特徴。カメラを構えたまま、ダイレクトに露出補正が操作できるEVダイヤルを装備。さらに、ISO/ホワイトバランス/測光モードのいずれかを割り当てられるカスタムボタンも備えている。

レンズを収納したところ
右にあるのが露出補正用のEVダイヤル
マルチインターフェイスシューも装備

 フラッシュを内蔵するほか、マルチインターフェイスシューも装備。既発売の外部フラッシュ「HVL-F20M」や、電子ビューファインダー「FDA-EV1MK」、ステレオマイク「ECM-XYST1M」などを取り付ける事もできる。

背面液晶モニタは3型
電子ビューファインダー「FDA-EV1MK」を接続したところ
ステレオマイク「ECM-XYST1M」を取り付けたところ

 撮影補助機能である「プレミアムおまかせオート」も進化。'12年モデルは33パターンから選択される機能だったが、'13年モデルでは44パターンに増加。暗い場所での被写体ブレに強くなったという。ピクチャーエフェクト機能も、従来の静止画4種類に加え、動画用4種類、パノラマ撮影用3種類を追加した。

 また、フラッシュ撮影時にカメラが自動的にISO感度を最適にする「アドバンスフラッシュ」機能も用意。自然で明るいフラッシュ撮影が可能になるとしている。高感度撮影はISO 12800まで可能。動画撮影時は2000まで。電子水準器やGPS機能も備えている。また、広色域の「トリルミナスカラー」に対応し、対応テレビで鮮やかな表示ができるという。

ホールドしたところ

 無線LAN機能も内蔵しており、スマートフォンなどと連携可能。スマホをカメラのリモコンとして用い、フレーミングの確認やシャッター操作ができる「スマートリモコン」機能や、撮影したデータをスマホに転送する事も可能。

 液晶モニタは3型、約92.1万画素。バッテリはXバッテリを採用し、400枚の静止画撮影ができる。記録メディアはメモリースティック デュオ/SDカードに対応。SDXCまでサポートする。外形寸法は108.1×38.3×64.3mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は272g。

 アクセサリとして、速写スタイルのケース「LCJ-HN」で、発売日は5月17日。価格は4,935円。ボディケースとレンズジャケット、ショルダーストラップで構成されており、高級感のあるレザー調デザインを採用。ケースを装着したままUSB充電もできる。カラーはブラック(B)とブラウン(T)の2色。

速写スタイルのケース「LCJ-HN」も用意する

(山崎健太郎)