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ソニー、9.1ch再生対応サラウンドヘッドフォン
HDオーディオ対応「MDR-HW700DS」。2chモデルも
(2013/9/5 10:20)
ソニーは、9.1chのバーチャルサラウンド再生に対応したサラウンドヘッドフォン「MDR-HW700DS」を10月25日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は42,000円前後。ヘッドフォン部分だけの単品販売も実施。モデル名は「MDR-HW700」で、想定売価は21,000円前後。
また、サラウンドではないが2chのワイヤレスヘッドフォン「MDR-HW300K」も10月25日に発売する。価格は18,375円。
MDR-HW700DS
送信ユニットと、受信機を内蔵したヘッドフォンで構成するワイヤレスのサラウンドヘッドフォン。HDMI入力も備え、Blu-rayプレーヤーなどと組み合わせ、HDオーディオのデコードもできる。
業界初という、9.1ch再生に対応したのが特徴。前モデルの「MDR-DS7500」(49,350円)は7.1ch再生だったが、HW700DSではサラウンドバックとフロントハイを再現。その際、サラウンドバックの高さを表現する音は、フロントハイの左右スピーカーに振り分けている。この技術は「9.1ch 3D VPT(Virtualphones Technology)サラウンド」と呼ばれている。
「9.1ch 3D VPTサラウンド」を処理するため、DSPは2セット採用。デコーダはドルビーTrueHDなどのHDオーディオにも対応。新たに、DTS Neo:Xにも対応。2.1chや5.1ch、7.1chの入力信号を9.1chサラウンドで再生できる。
エフェクトはシネマ、ゲーム、ボイスを用意。シネマは、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントの協力で、映画館の音場を再現したという新シネマモードになっている。
送信機とヘッドフォンのワイヤレス伝送には、2.4GHzと5GHz帯のデュアルバンド無線方式を採用。従来は障害物の影響を受けにくい2.4GHzのみだったが、電波干渉の少ない5GHzの両方が利用でき、他機器からの干渉を自動回避する「リアルタイムチャンネルセレクション」も搭載。2.4GHzが混み合っていると、5GHz帯も使用し、自動で空きチャンネルへと移動する。到達距離は30m。
HDMI入力は3系統用意。出力も1系統備えている。新たに、4K映像のパススルーに対応したほか、OSD(オンスクリーンディスプレイ)でメニュー表示もできるようになった。なお、入力はHDMI以外に、光デジタルとアナログ音声入力も備えている。
搭載ユニットは50mm径で、ハウジングは密閉型。ヘッドフォンにバッテリを搭載。3時間の充電で、最大12時間の使用が可能。重量は約320g。