ニュース

DJI、1億画素など3眼カメラと360度回転ジンバルの“ゲームチェンジャー”ドローン「Mavic 4 Pro」

Mavic 4 Pro

DJIは、新開発の1億画素Hasselbladセンサーと大型CMOSデュアル望遠カメラ、360度回転対応のインフィニティジンバルなどを搭載した、空撮ドローン「Mavic 4 Pro」を発表した。直販価格は、内蔵ストレージ64GBの本体、DJI RC 2送信機、バッテリーがセットで277,200円。ストレージ512GBでRC Pro 2送信機、予備バッテリー2本などをセットにした「クリエイターコンボ」が497,860円、64GBストレージとなる「Fly Moreコンボ」が355,850円。

「コンテンツクリエイターにとって“ゲームチェンジャー”となるドローン」と位置づけられており、360度回転インフィニティジンバルが進化。より多くの撮影オプションを可能にしている。

折り畳んだところ

3眼カメラシステムをジンバルに備え、35mm換算で28mm、70mm、168mmの焦点距離を持つ高性能な3眼カメラシステムを搭載。「広大な風景から細部のクローズアップまで幅広い撮影が可能」という。3つのカメラすべてにデュアルネイティブISOフュージョンを搭載。高ISOと低ISOの利点をシームレスに融合する。

さらに最大5フレームのRAWスタッキングや、フリーパノラマ、全カメラ対応の被写体フォーカスなども可能。

4/3型CMOSのHasselbladカメラを搭載。新開発の1億画素センサーとなっており、優れた色再現性を実現するという。ハッセルブラッドナチュラルカラーソリューション(HNCS)に対応。F2.0~11の幅広い絞り値で、低照度でもノイズの少ない映像を撮影でき、印象的な10本の光条効果も表現可能。

4,800万画素の1/1.3インチセンサーと、F2.8の絞りを備えた70mm中望遠カメラは、新しい画像処理エンジンにより、画質がさらに向上。70mmの焦点距離で、被写体を強調する圧縮効果を生み出せ、ダイナミックなポートレートやオービット撮影に最適という。

5,000万画素の1/1.5インチセンサーと、F2.8の明るい絞りを備えた168mm望遠カメラは、望遠光学用に最適化されたジンバルアルゴリズムを活用。遠距離空撮においても卓越した画質と安定性を実現している。長い焦点距離により、奥行き感が大きく抑えられ、被写体を鮮明に際立たせるフラットな構図で撮影できる。

被写体フォーカス機能と組み合わせることで、クローズアップ撮影もスムーズにできる。ズームアウト時には広大なスカイラインを、ズームイン時には精緻な都市のディテールをとらえる高精細なフリーパノラマ撮影も可能。

3つのカメラすべてが4K/60p HDR撮影に対応。Hasselbladメインカメラはさらに強化され、6K/60fps HDR撮影と、約16ストップのダイナミックレンジを実現。中望遠カメラと望遠カメラは、それぞれ14ストップと13ストップのダイナミックレンジを備え、明暗差の激しい環境でも細部まで豊かに描写できるという。

動きをスローにしてドラマチックな緊張感や視覚的インパクトを加えたい場合は、Hasselbladメインカメラと中望遠カメラが4K/120p撮影に対応。望遠カメラは4K/100pで撮影できる。3つのカメラすべてが10bit D-Log、D-Log M、HLGの各カラープロファイルに対応する。

360度インフィニティ ジンバルは、360度の完全な回転と、70度の上向き撮影が可能。これまでにないアングルで撮影でき、カメラから直接ドラマチックな「ダッチアングル」を撮影したり、滑らかで重力を感じさせない動きで、空撮ストーリーテリングの可能性を新たに切り拓けるという。

6基の高性能な低照度対応魚眼センサーとデュアルプロセッサーの搭載により、Mavic 4 Proは高解像度の環境認識を実現。低照度下でも、最大時速18mで全方向への障害物回避を実現する。

衛星信号が届きにくい峡谷や都市部でも、高性能なビジョンシステムにより、ドローンの正確な位置把握が可能。リアルタイムのビジョンポジショニングとマップ構築技術を活用し、十分な明るさがある環境下で飛行経路が記録され、GPSが使えない状況でも自動でホームに帰還できる。

ActiveTrack 360°を搭載し、低照度下でも高い安定性で映画のような滑らかなトラッキングを実現。トラッキングが始まると、被写体が橋の上に立っていたり、下半分が茂みで部分的に隠れているような場合でも、フォーカスを維持し続けられる。

最大200m先の車両を検知し、進行方向を正確に把握することで、プロ品質の自動車映像撮影も可能という。

空力に優れたデザインと高効率の推進システム、95Whのバッテリーにより、最大51分の飛行時間、最高時速90kmを実現。次世代の独自アルゴリズムを活用したDJI O4+伝送システムも搭載。

送信機のDJI RC Pro 2は、高輝度の7型Mini LEDディスプレイを備え、回転式スクリーンはドローンのジンバルと即時に同期。縦向き撮影にも対応する。HDMIポートも備えている。

送信機のDJI RC Pro 2