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ヤマハ、ヘッドフォン本格推進。量販店でも販売へ
スクエアハウジングでスタイリッシュな「M82」
（2014/1/29 16:05）
ヤマハは、スタイリッシュなスクエアフォルムを採用したオンイヤー型のヘッドフォン「HPH-M82」を2月中旬に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は1万円前後。販売代理店は株式会社Jが担当する。
ヤマハ製品の販社であるヤマハミュージックジャパンは、これまでポータブルプレーヤー/ホームオーディオ向けのヘッドフォンやイヤフォンを、直販サイト(昨年末にサービス終了)を中心に、直営店やインテリアショップなどで販売してきた。今後は販路の拡大を予定しており、Jが販売代理店となり、家電量販店やイヤフォン専門店など、全国の店舗での販売を開始するという。既存のヘッドフォン/イヤフォンラインナップも同様。なお、Jはオーディオメーカーのファイナルオーディオデザイン100％出資の販売会社。
HPH-M82
「HPH-M82」のカラーはジュエリーゴールド、ボルドーブラウン、アーバンネイビー、ソフィスブラック、ピュアレッド、アクティブホワイトを用意する。6色の中で、ジュエリーゴールド、ボルドーブラウン、アーバンネイビー、ソフィスブラックは「シティスタイル」、ピュアレッドとアクティブホワイトは「スポーティスタイル」と位置付けられている。
スクエア型のハウジングを採用しているのが特徴。アーム部分にも独特のねじれが加えられており、優美なフォルムにも特徴がある。また、ハウジングカラーと合わせた色のケーブルが採用されている。ヤマハでは「ファッション小物感覚のデザイン」としており、首に掛けている時も邪魔にならないよう考慮されたスリム筐体となっている。
スクエア型のデザインはファッション性だけでなく、人の耳にフットし、音漏れ軽減を追求して設計された結果だという。ユニットは40mm径。ワイドレンジでナチュラルな音質を追求。振動板には剛性と柔軟性に優れるという、独自のタンジェンシャル・エッジを採用。
インピーダンスは46Ω。出力音圧レベルは105dB。再生周波数帯域は20Hz～20kHz。ケーブルにはiOS機器を操作するためのリモコンマイクを搭載。マイクも備えており、通話することもできる。ケーブルの長さは1.2mで着脱はできない。
イヤーパッドはハウジングと同じスクエアタイプ。クッション性の高い低反発素材を使っている。ケーブルを含めた重量は150g。
家電量販店や専門店で購入可能に
ヤマハミュージックジャパン AV・流通営業本部の猿谷徹本部長は、「'70年代はピュアオーディオ世界に続々と製品を送り込み、ヘッドフォンもその中で重要なものだった。イタリア人デザイナーのマリオベリーニがデザインしたHP-1、'80年代にはポルシェデザインのYHL-006もご好評いただいた」と、これまでヤマハが手がけてきたヘッドフォンの代表的なモデルを振り返る。
しかし「'80年代になるとハイファイからAVへ、家庭の中で映画館の臨場感をいかに再生するか、幾つものスピーカーでリアルに再生する事がメインになり、ヘッドフォンビジネスからは少し後退していた。電子ピアノや楽器向けのヘッドフォンには大きな需要があり、沢山売れたが、あくまで電子ピアノのアクセサリというサブの位置付けだった」という。
こうした流れを踏まえ、「ヤマハはいろいろな事業を音と音楽で集約していこうと考えている。そこで、もう一度ビジネスカテゴリとして(ヘッドフォンを)見つめなおし、リセットして、今の時代に対応させたビジネスとしてスタートしたい。今回の発売を機に、本格的にヘッドフォンを推進していく」と意気込みを語った。
なお、イヤフォン/ヘッドフォンの販売経路に関しては前述の通り、ヤマハミュージックジャパンが引き続き直営店とインテリアショップを担当。販売代理店のJが、全国の家電量販店やフジヤエービックやe☆イヤホンといった専門店など、店舗で販売を行なう。さらに雑貨店などへの展開、Amazon.co.jpを中心としたWeb通販サイトへの展開も検討するという。売上目標は2014年度2億円、2015年度は3.5億円、2016年度は5億円としている。
この販路拡大は、今回の「HPH-M82」だけでなく、既に発売している密閉型ヘッドフォン「HPH-PRO500」、「HPH-PRO300」、イヤフォンの「EPH-100」も含まれる。
ストリートダンス大会へスポンサード
ファッショナブルなモデルであるため、ダンスを楽しむ人へも訴求。UK B-BOY、Hip Hop International、ALL JAPAN SUPER KIDS DANCE CONTESTといった、ストリートダンスの国内大会へのスポンサードを積極的に行ない、ヤマハヘッドフォン/イヤフォンやポータブルオーディオのメディア露出を図っていくという。
これに伴い、ダンサーもゲストとして発表会に登場。世界的に活動しているSHUHO、女性2人組のダンスユニットTHE GALAXXXXY★、バレエやストリート、アクロバットなど、様々なジャンルのダンスを踊りこなす大貫勇輔が華麗なパフォーマンスを披露した。
