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JBL、可動域の広い光沢ハウジング採用のDJスタイルヘッドフォン「BassLine」

DJスタイルヘッドフォン「BassLine」のREDモデル

 ハーマンインターナショナルは、JBLブランドのDJスタイルヘッドフォン「BassLine」を3月上旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は9,980円前後。カラーはBLACK、BLUE、RED、WHITEを用意する。

 縦180度、横90度に回転するデュアル・ローテイティング・イヤカップを採用した密閉型のヘッドフォン。ハウジングが反転し、片耳モニターもでき、DJ用ヘッドフォンとしても利用可能。太めのヘッドバンドを採用し、バンド部分に大きなJBLロゴを配置している。

 ハウジングはロゴマークのある中央部分がアルミ製、その周囲が光沢のある樹脂製。40mm径ドライバを搭載し、「音楽のエネルギーを損なわずに、JBLならではのクリアな高音と、迫力のあるタイトな低音を実現する」としている。

光沢のあるハウジングが特徴
BLACK、BLUE、WHITEモデルも用意
太めのバンドには大きなJBLマーク

 ケーブルは着脱可能で、ヘッドフォン部分の端子はステレオミニ。付属ケーブルは1.2mで、スマートフォン用のマイクリモコンも装備。プレーヤー側の入力端子は4極ステレオミニ。

ケーブルの着脱も可能
ヘッドフォン側の接続端子はステレオミニ
ケーブルにはマイクリモコンも備えている

 ハウジングはヘッドバンドの内側に折りたたむ事もでき、コンパクトにして持ち運びも可能。キャリングポーチも付属する。

 再生周波数帯域は10Hz~22kHz、インピーダンスは32Ω。感度は117dB/30mW。本体のみの重量は210g。

デュアル・ローテイティング・イヤカップ構造で、ハウジングの可動幅が広い。右の写真のように折りたたむ事もできる

ベースラインが良く見える元気サウンド

 DJスタイルのヘッドフォンだが、実際に手にしてみるとハウジングはコンパクトであり、DJ利用にこだわらず、ポータブルヘッドフォンとして幅広く活用できそうなモデルだ。太めのヘッドバンドと、光沢のあるハウジングがデザイン面のポイント。男性的なカッコよさの中に、キュートさも兼ね備えており、女性にも人気の出そうなスタイルだ。

 サウンドは、「BassLine」という製品名が示すように、ベースの低域が野太く、輪郭がクッキリと再生されており、迫力のあるサウンドだ。特筆すべきは、低域がパワフルでありながら、肥大化せず、タイトな締まりがある事。ボワボワと膨らんだ不明瞭な音ではなく、ソリッドさを兼ね備えており、ハキハキとした音の出方にJBLらしさが垣間見え、好感が持てる。

 高域の抜けがもう一声欲しいところだが、このあたりはエージングが進めば改善が期待できそうだ。

 ポータブルでパワフルな低音を手軽に楽しみたい、それでいて、タイトさとある程度の分解能も欲しいという人にマッチするモデルと言えるだろう。

(山崎健太郎)