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ヒビノ、iBassoのDSD対応ハイレゾプレーヤー「DX90j」。ESS DAC 2基/約54,500円

 ヒビノインターサウンドは、iBasso Audio製のESS DAC搭載ハイレゾ対応ポータブルオーディオプレーヤー「DX90j」を、7月18日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は54,500円前後。内蔵メモリは8GBで、micro SD/SDHC/SDXCスロットも備える。同社は28日と29日に秋葉原で行なわれるe☆イヤホンのイベント「第5回ポータブルオーディオフェスティバル2014 in 秋葉原」(通称ポタフェス)にも出展し、試聴機を用意する。

DX90j

 最大192kHz/24bitのPCM再生に加え、DSD 2.8MHzの88.2kHz/24bitリアルタイム変換再生も可能なポータブルオーディオプレーヤー。そのほか、FLACやApple Lossless Audio(ALAC)、AIFF、WAV、WMA、AAC、OGG、APE、MP3などのフォーマットにも対応する。

 現行製品「DX90」(中国で販売)の音質を強化したというモデルで、ハンダにDX90の7倍以上の銀含有率の無鉛銀ハンダを使用。電気伝導率を高く、回路への電気抵抗がより少なくなるため音質向上が見込めるという。

 DAC部にはESS Technology製のSABRE32 Reference Stereo DAC「ES9018K2M」をモノラルモードで2個搭載。L/Rを個別に処理し、広いダイナミックレンジを実現したという。音量調整はES9018K2M内蔵の256ステップのデジタルボリュームで制御。ボリューム素子を信号経路に使用しないため、色付けの無いクリアな音質を可能にしたという。

 アンプ部は左右それぞれにTIのオペアンプ「OPA1611」と、高速バッファ「BUF634」を搭載。I/V 変換やアンプ部にもモノラル構造を採用することでセパレーションと駆動能力を高め、ハイレゾオーディオをより緻密に楽しめるとしている。3段階のゲイン切替を備える。

 2.4型QVGA解像度のIPSタッチパネル液晶と、3個のハードウェアスイッチを装備。手元が見えなくても再生/一時停止/曲送り/曲戻しの操作が行なえる。なお、OSは「HDP-R10」とは異なりAndroidではない。8GB内蔵メモリのほかにmicro SDHC/SDXC(exFAT対応)も備えるほか、USB-OTG機能も装備。対応ケーブルで外部メモリを接続すればUSBメモリ内の音楽も再生できる。ステレオミニのヘッドフォン/ライン出力を各1系統装備。最大192kHz/24bitの同軸デジタル出力も備える。

 ヘッドフォン出力(16Ω時)は115mW×2ch(LO)、275mW×2ch(Hi)。全高調波歪み率+ノイズは0.0015%(32Ω)。電源はリチウムイオンバッテリで、連続再生時間は約8.5時間。充電時間はPC充電時が約5.5時間、別売USB-ACアダプタ利用時が約3時間。バッテリは交換も可能で、交換バッテリを近日発売予定としている。

 外形寸法は100×64×17mm(縦×横×厚さ)、重量は140g。付属品はUSBケーブルやシリコンケース、液晶フィルム2枚など。この製品はエイジングの推奨時間を300~400時間としており、ヘッドフォンなどを接続しなくても通電してエージングできるというエージングケーブルも同梱する。

同軸デジタル出力も装備
背面

(中林暁)