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ソナス・ファベール、30周年記念のスピーカー「Extrema」特別モデル。800万円

 ノアは、ソナス・ファベール(Sonus faber)のスピーカー「Extrema(エクストリーマ)」の限定モデル「Extrema 30周年記念特別限定モデル」を8月11日より発売する。全世界30台の限定生産となっており、価格は800万円(ペア)。

Extrema 30周年記念特別限定モデル

 ソナス・ファベール創立30周年を記念して開発した限定モデルで、'91年に発売したExtremaをパオロ・テッツォンとリヴィオ・ククッツァの2人のデザイナーがリニューアルした。

専用スタンドを利用

 ツィータとミッド・ウーファーによる2ウェイ/2スピーカーにパッシブラジエータを加えた構成で、ツィータは30mm径のダイアモンド・ライクカーボン(DLC)ベリリウム・ドーム・ダイアフラムを採用。ベリリウム素材のドームの表面にダイアモンドパウダーを塗布することで、透明感や解像感の高い高域を実現するという。独自のメカニカル・アンチ・レゾネータを搭載。リアチェンバーは、CNC加工で最適化したアルミ系素材「エルガル」を採用している。

 ウーファは180mm径で、コア材にD.L.Cベリリウムを反転させたコーンを採用。エルガルと砲金を無垢材からCNC加工したバスケットにより、共振を抑制する。

 メインシャーシは、カーボンファイバーなど6種類の素材からなるサンドイッチ構造モノコックで、F1カーのコクピットを手がけるラボに制作を依頼。これを土台にキャビネットを構築している。キャビネット木材は、ヴァル・ディ・フィエンメ産スプルースを仕様。軽く硬質で音響特性に優れ、最適な振動ダンピングを施しているという。

 パッシブラジエータは、楕円形の「E.M.B.A.B.R.(電磁ブレーキ式低域補助ラジエーター)」により低域をダイナミックに補間。ダイアフラムは、均一なピストンモーションを実現するよう専用設計されている。ダンピング量はノブにより4段階で調整できる。スタンドも外来振動を抑制するよう、専用設計されている。

 クロスオーバーは、無共振のプログレッシブ・スロープ設計で、クロスオーバー周波数は2,350Hz。周波数特性は40Hz~40kHz、音圧レベルは88dB SPL、インピーダンスは4Ω。推奨アンプ出力は50W~300W。外形寸法は282×560×434mm(幅×奥行き×高さ)、重量は18.6kg。専用スタンドの外形寸法は360×460×434mm(幅×奥行き×高さ)、重量は22kg。

(臼田勤哉)